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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第31話:教導官と副部隊長の対立
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はを牽制する。

「あれ?ティアナの射撃,キレがねーな」

「そうだね。狙いはいいみたいだけど・・・」

ヴィータとフェイトの会話を聞きながら俺は小さく舌打ちをした。

(何が訓練に影響はないだよ・・・)

なのはの正面に回ったスバルがなのはに肉薄していく。
なのはは砲撃を加えるが,スバルはシールドで防ぎながら
なのはに攻撃を加える。

「なぁ,あの二人のクロスシフトってこんなのあったっけ?」

「いえ,初めて見るコンビネーションですね」

俺の問いに対して,エリオは意外そうな口調で返してきた。

「それにしてもあぶねー機動しやがって。何やってんだスバルは」

「そうだね。エリオもキャロも安全には気を使わないとだめだよ」

「「はい」」

「ところで,ティアナはどこに行ったのだ?」

シグナムの言葉で,全員がティアナの姿を探した。
すると,なのはの顔に狙撃ポインターが見えた。
出処の方を見ると,砲撃をしようとしているティアナの姿が見えた。

「砲撃!?ティアさんが?」

キャロが驚いた口調でそう言った。
その間にも,スバルはさっきと同じようになのはに肉薄し,
また,攻撃を加えていたが,なのはのシールドに阻まれている。
その時,砲撃しようとしていたティアナの姿が掻き消えた。

「あっちのティアナは幻影?じゃあ本物は・・・」

そのとき俺はなのはの後方でウィングロードの上を走るティアナの姿を
発見した。右手のクロスミラージュには魔力刃が生成されている。

(ふーん。発想は悪くないけど,それじゃあ・・・)

ティアナがなのはの上方からクロスミラージュで切りかかると
ふいに爆煙がなのは達3人を包んだ。
俺は不測の事態に備えてレーベンをセットアップすると,
手すりを乗り越え,爆煙の方に向かって飛んだ。

「ゲオルグ!?」

後ろからフェイトの驚いた声が聞こえるが無視して
3人のいるであろう方向に飛んだ。
爆煙が晴れてくると,なのはの側でスバルがピンク色のバインドに縛られ,
ティアナとなのはがお互いを砲撃しようとしていた。
しかし,なのはの方が一瞬早く砲撃を放ち,ティアナはダメージで
意識が朦朧としているようだった。

(・・・やれやれ。なのはも大人げない攻撃しやがって)

俺がほっと息を着くと,なのはがほとんど意識のないティアナを
さらに砲撃しようとしているのが見えた。

(・・・!?あいつ,どういうつもりだよ!)

「レーベン!スピードブーストダブル!!」

《はい,マスター》

俺はなのはとティアナの間に割り込むと,なのはが放った砲撃を
シールドで防御した。

俺より少し下にいるなのはは,俺を睨みつけていた。


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