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見せパン
第三章
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「それは。ネットでもです」
「画像一杯出てるわね」
「ユーチューブの動画にもです」
「なってるわね」
「何か子供達もですよ」 
 巷の彼等の話もした。
「私を見てです」
「言うのね」
「下着がどうとか。もうサングラスかけてマスクして」
 そこまでしてというのだ。
「わからない様にしないと」
「街を出られないのね」
「そうなっています」
「そうよね、けれどね」
「それでもですか」
「それだけ注目されているということで」
 徹子は直海に笑って話した。
「いいことよ、それにね」
「それに?」
「下着と言ってもアンスコでしょ」
「それはそうですけれどね」
 直海もその通りだと答えた。
「本当の下着はです」
「アンスコの下でしょ」
「今は学校にないですけどブルマですね」
「要するにね」
 徹子もその通りだと答えた。
「そうしたものだから」
「見えても問題ないですね」
「体操服と一緒よ」
 徹子はさらに言った。
「貴女も学校の授業で穿いてたでしょ」
「私半ズボンでした、短い」
「私のとこはスパッツだったわよ」
「どっちにしてもブルマじゃないですね」
「ええ、けれど貴女が役の時に穿いてる下着はね」  
 注目されているそれはというのだ。
「要するにね」
「ブルマですね」
「そうしたものだから」
「見られてもいいんですね」
「構わないものでしょ」
「そうなります?」
「そうよ、だからね」
 徹子はここでは強引に言った、マネージャーとして自分が担当しているタレントが注目されていることはこれ以上はないことなのでこう言うのだった。
「もうここはいいとして」
「どんどん見せていくことですか」
「見られるのも仕事のうちよ」
 徹子は言い切った。
「まあ男の子はその貴女を見てね」
「そうしたことしますね」
「絶対にね」
「そうですよね」
「グラビアでもね」
「何の為のグラビアか」
「グラビアといえば水着でしょ」
 徹子は素っ気ないまでに率直に語った。
「水着になればよ」
「そうしたことに使われますね」
「けれどそれもよ」
「人気のうちですね」
「そうしたことに使われることも」
「そうですよね」
「じゃあいいわね」
 直海にあらためて告げた。
「貴女はね」
「この役頑張って」
「人気を確かなものにさせてね」
「そして色々勉強して」
「芸能界でやっていくのよ」
「わかりました」
 直海は徹子の言葉に頷いた、そうしてだった。
 その役を頑張っていった、兎に角見せることになってだった。
 子供達でさえだ、こう言っていた。
「俺あの人好きだよ」
「俺もだよ」
「これ以上はないまでに見せてくれるからな」
「毎週毎週な」
「もうあの人見たくてあの
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