暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第30話:古巣への帰還
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

数日後,俺とはやては本局へ出張することになった。
目的は,部隊の後見人であるクロノ・ハラオウン提督との会談だ。
が,真の目的は本局情報部への協力要請である。

俺は,自分の車にはやてを乗せ,近くの転送ポートへ行くと,
本局へと向かった。

本局に着くと,まずはクロノさんの執務室へと向かった。
クロノさんの執務室に入ると,クロノさん勧められるままソファに座った。

「2人とも久しぶりだな」

「クロノくん,お久しぶりやー」

「お久しぶりです。というほどでもないんじゃないですかね」

挨拶を交わすと,クロノさんが話し始めた。

「順調みたいじゃないか,機動6課は。つい最近も出動したばかりだろう」

「まあ,クロノくんらのお陰で優秀なスタッフを集められたからね」

「お陰で僕は,いろんな部署からあまりいい顔をされないがね」

クロノさんは苦笑しながらそう言うと,俺の方を見た。

「ゲオルグもうまくやっているみたいだな。出動時の戦闘記録は確認したが,
 前線指揮官としての働きは流石というべきだろうな」

「いえ,なのはやフェイトを始めとして前線メンバーがよくやってくれてます。
 俺は口を出しているだけですよ」
 
俺がそう言うとはやてが口を挟んできた。

「何を謙遜してんのや。ゲオルグくんが現場で前線指揮をとってくれるから,
 みんなが迷いなく動けてるんやで。胸張っとき」
 
「僕も同感だよ。しかも,先日のオークション会場警備でも自ら前に出て
 戦闘したんだろう。もう僕では君にかなわないかもな。
 そういえば,負傷の方はもう大丈夫なのか?」

クロノさんが心配そうな顔で尋ねてきたので,俺は苦笑しながら
大丈夫ですよと返した。
そんな調子で1時間ほど歓談してクロノさんが会議に出席する時間となったので
俺とはやては辞去することにした。
別れ際,俺は前から気になっていたことをクロノさんに聞くことにした。

「そういえばクロノさん。この前ユーノと会ったときにずいぶん
 やつれてたんですけど,ユーノにずいぶんと無茶な資料請求を
 してるらしいですね」

俺がそう言うと,クロノさんはピシリと固まった。

「・・・何を言ってるんだ?そんなことはない」

「じゃあ,なんでユーノが3日連続の完徹をする羽目になったりするのか
 ご説明いただけますか?」
 
「・・・すまない。君からも言っておいてくれ」

「そういうことはご自分で言われる方がいいですよ。
 でないといつかユーノに後ろから刺されても知りませんからね」
 
俺はそう言うと,先に行ったはやてに追いつくべく駆け足で追いかけていった。



クロノさんとの会談を終えると,俺とはやては情報部のフ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ