第二章
[8]前話
「お母さんが作ったお料理をよ」
「食べればいいのね」
「そうよ、いいわね」
「それじゃあね」
有里は母の言葉に頷いた、そして通っている高校の近所にあるジムに入会してそこのプールで毎日泳いでだった。
そのうえで母が作ってくれた料理を食べたが。
「お野菜とお魚と」
「そう、お豆腐をね」
母は娘に豆腐のステーキを出しつつ答えた。
「メインにするから」
「そうなのね」
「メニューはカロリーを減らして」
このことも考慮してというのだ。
「それでね」
「お豆腐をメインにするのね」
「そうよ、食べる量は本当にね」
「減らさなくていいのね」
「あんたよく食べるけれど」
「そのことは気にしないことね」
「あんたもわかってるでしょ」
一緒に食卓を囲む娘に言った。
「このことは」
「ええ、痩せたいなら食べろよね」
「そうよ、それは減らさないで」
「運動して」
「食べるものを変えるの、じゃあね」
「お豆腐食べていくわね」
「あんたに好き嫌いがなくてよかったわ」
それで豆腐を食べるからだとだ、娘に笑顔で話した。そして彼女によく豆腐を出した。有里もその豆腐を食べてだった。
水泳を続けた、すると数ヶ月でだった。
「元に戻ったわね」
「ころころ太ってたのに」
「それがね」
「ええ、お母さんがお豆腐メインにしてくれて」
有里は学校で周りの友人達に話した、見ればすっきりしたスタイルになっている。
「水泳やってたらね」
「そこまで痩せたのね」
「元に戻れたのね」
「そうなのね」
「そう、本当にね」
実際にというのだ。
「お豆腐いいわ、ダイエットにはね」
「お豆腐ね」
「あの食べものがいいのね」
「そうなのね」
「私達も覚えておくわ」
「そうしてね、じゃあ今日も楽しく食べるわ」
痩せても食欲は変わらない、それでだった。
有里はこの昼もかなり食べた、だがメニューはカロリーが低いものばかりだった。そして水泳は続けていたので以後太ることはなかった。
肥満と豆腐 完
2022・12・25
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