第29話:内緒のお話
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そう言うとはやてはホッとしたように眉間を揉んだ。
「まぁ,ようこんな爆弾持ち込んでくれたわ。どないしよ・・・」
「それで俺から提案なんだけどさ,俺の古巣の力を借りようと思うんだ」
「古巣って,情報部の特務隊かいな?」
「うん。俺たちが動くと目立ちすぎるだろ?」
「ほんならロッサは?査察部やったらちょうどええやろ」
「ダメだね。相手がデカすぎる。今回は誰にも気づかれずに潜り込んで,
情報を抜き取って帰ってくるのが必須なんだよ。査察部じゃダメだ」
「・・・特務隊しかないと。しゃあないか」
「いいのか?」
「さっきも言ったやろ。しゃあない。
あと,お願いしに行く時は,私も一緒に行くから」
「かまわないけど,本局にほかの用事がある時じゃないとまずいぞ」
「それはまかしとき。以上か?」
「今のところは。ゴメンな,巻き込む形になって」
「ううん。話してくれてありがとう。
あと,なのはちゃんとフェイトちゃんにも話したらなあかんな」
「まあ,そっちは近いうちにでいいよ」
俺は部隊長室を出ると,隊舎を出た。
さすがに重い話の後で,外の空気を吸いたかったからだが,
外はもう暗くなり始めていた。
静かなところでタバコでも吸おうと訓練施設の脇にある林に向いながら
火をつけると,林の奥の方から声が聞こえてきた。
(・・・何だ?襲撃か??)
声のする方に行ってみると,ティアナが射撃訓練をしている姿が見えた。
(・・・こんな遅くまで何やってんだ・・・ったく)
俺はティアナに背後から近づくと,肩に手をかけた。
ティアナは,ビクッと肩を震わせると距離をとり俺の方を向いた。
「・・・ゲオルグさん?」
「よう。こんな時間に何やってんだ?」
「・・・自主トレです」
「自主トレねぇ。今日もなのはにしごかれたんだろ?
早く寝たほうがいいんじゃないの?」
「・・・いいじゃないですか。別に」
「よくないね。無理なトレーニングで体調壊したまま現場に出られたら迷惑だ」
「それくらいわかってます。訓練や任務に影響のない範囲でやってますから」
(んなわけねーだろ。無理しやがって・・・)
「ティアナ。少し昨日の戦闘について話したいんだけど,いいかな?」
「いいですけど・・・」
俺はティアナの手を引くと近くの木の側に座らせ,俺はその隣に座った。
「タバコ吸ってもいい?」
「・・・どうぞ」
俺は胸ポケットからタバコを一本取り出すと火をつけて,一度煙を吐き出した。
「昨日は悪かったな。途中で倒れちまって」
「いえ・・・」
「ところで,ヴィータから話を聞いたよ。ティアナらしくな
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