第28話:ティアナの過去
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
翌朝,シャマルに許可をもらうと,寮の自室に戻って制服に着替えてから,
食堂で朝食を食べると副部隊長室に行った。
机の上には未処理の書類が山を作っていたが,俺は昨日の戦闘のことが
気になっていたので,ヴィータを呼ぶことにした。
5分程してブザーがなったのでどうぞと返すと,
訓練用のトレーニング服姿のヴィータが現れた。
「おーっす,ゲオルグ。もう大丈夫か?」
「ああ。もうすっかり大丈夫だよ。悪いな,訓練中だったか?」
「いや,ちょうどフォワードの訓練が終わったとこだからいいぞ」
「そうか。来てもらったのはな,昨日の戦闘のことでちょっと
聞いておきたいことがあったからなんだよ」
俺がそう言うと,ヴィータは渋い顔をした。
「あー,あれかー。なんつったらいいかなー」
「とりあえず俺が把握できてるのは,ヴィータが飛行型ガジェットを殲滅して
スバルとティアナのところに戻ろうとしたところで何かに気づいて
慌ててたこと。あとは,2人を叱り飛ばして下げさせたこと位だな。
その間に何があったのか知りたい」
「あんときあたしが戻ろうとしたらティアナが無茶な射撃をやろうとしててな,
一発がスバルに直撃しそうになってたから,慌ててあたしが
はじき飛ばしたんだよ。
後から確認したら,カートリッジを4発ロードしてたみてーだな」
「4発!?そりゃいくらなんでも無茶がすぎるだろ」
「ああ。あたしもそう思う。で,あたしがティアナを叱り飛ばしてたら,
スバルが自分の動きが悪かったからだーなんてティアナをかばうからさ,
あたしもカッとなっちまって,あいつらにすっこんでろって言っちまった
ってわけだ」
「なるほどね。まぁヴィータの言ってることは正論だし,
2人を下げたのもまあ,妥当な判断じゃないかな。
で?ティアナがそんな無茶をした理由は?」
俺がそう聞くと,ヴィータは腕を組んで少し考え込んでから口を開いた。
「そこは,あたしにもわかんねーな。ゲオルグが気を失ってる間に
なのはがティアナと話したみてーだけど」
俺は,ヴィータの答えを聞くと少し考え込んだ。
(多分,お兄さんの件が遠因にはなってるだろうな・・・
隊長たちには話をしとくか・・・)
「わかった。俺もちょっとティアナのことは気にしておくよ」
俺がそう言うと,机の上の電話が鳴った。
俺はヴィータにちょっと待っておくように伝えると,電話をとった。
「シュミットだ」
『あ,ゲオルグくんか?おはよう,はやてやけど』
「おう,おはよう。どうした」
『ちょっと隊長・副隊長陣に集まってもらって話がしたいんやけど,
私の部屋まで来てくれるか?』
「
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ