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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第27話:ゼスト・グランガイツ
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ないから,
 エリオとキャロに探しに行ってもらったのよ。
 そしたら,森の中で倒れてるあなたを発見して,ここまで運んだというわけ」

「すまん,クッ・・・」

俺は立ち上がろうとしたが頭がふらつき,倒れそうになった。
そこへエリオが俺を支えてくれた。

「だめですよ,ゲオルグさん。まだ横になってないと」

エリオはそう言って俺を心配そうに見つめていた。
そんなエリオの頭を俺はグシャグシャとなでると,
ふらつく足でなんとか歩き始めた。

話をしているはやてと隊長・副隊長陣のところに行くと,
なのはの肩に手を置いた。
なのはが”にゃっ!”と愉快な声を上げてこちらを振り向いた。

「ゲオルグくん!?まだ寝てなくて大丈夫?」

なのはが心配そうに俺の顔を見上げて言った。

「大丈夫・・・とは言えないけど平気だよ。でもちょっと肩貸して」

俺はなのはに笑いかけながらそう言うと,はやてのほうに向き直った。

「はやて。申し訳ない,戦闘中に気を失ってしまうなんて・・・」

俺がそう言うとはやては心配そうな顔を俺の方に向けた。

「そんなことより大丈夫かいな。シャマルが頭を強く打ってるって言ってたで」

「平気だよ。それより・・・」

俺が話そうとするとはやては手のひらを俺の方に向けて話を遮った。

「話は隊舎に戻ってからにしよ。とりあえずは撤収。ヘリも来たしな」

はやてが空を指さして言ったのでそちらを見ると,ヴァイスの乗ったヘリが
着陸しようとしていた。



ヘリが隊舎に着くと,俺は担架に乗せられて医務室に運ばれた。
そこで,改めてシャマルの診察を受けることになった。
頭を打ったということで,頭部の検査を一通り受けたあと,
ベッドで寝ている俺のところにシャマルがやって来た。

「検査結果を見る限り,頭蓋骨にも脳にも損傷や障害はなさそうね。
 まぁ,軽い脳震盪でしょ。まだ頭は痛む?」

「いや,寝てる分には全然」

「じゃあちょっと体を起こしてくれる?」

俺はベッドの上で上半身を起こしたが,ホテルの庭で目を覚ました時のような
頭痛やふらつきはなかった。
俺は少しぼーっとする頭を振ると,シャマルに大丈夫だと伝えた。
シャマルは黙って頷くと,医務室のドアを開けた。
すると,隊長・副隊長陣とフォワードの4人が立っていた。

「もう面会謝絶は解除ね。でもまだ頭がぼーっとしてるみたいだから今日は
 念のためにここで寝てもらうわね」

シャマルがそう言うとドアの前に立ってた連中が医務室に入ってきて,
俺の座っているベッドの横に並んだ。
俺は,みんなの方を見ると頭を下げた。

「今回は俺の判断の甘さで迷惑をかけてしまって済まない。
 作戦の前線
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