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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第26話:死者との邂逅
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破壊しました。
 引き続き迎撃します』

「ロングアーチ02了解」

俺は少し遠くに見えるガジェットの群れに向かって手のひらを向けると,
カートリッジを1発ロードした。

「パンツァーシュレック!」

俺の右手の前から放たれた魔力の塊がガジェットの群れを飲み込んでいく,
かに見えたが,ほとんどは寸前でかわしたようで,破壊できたのは数機だった。

「レーベン,おかしくないか」

《ええ。少しおかしいですね。いくら威力不足のマスターの砲撃でも
 半分は破壊できたと思ったのですが》

「じゃあ,接近戦で確認してみるか・・・行くぞレーベン!」

《はい!》

俺は,ガジェットの群れに向かって突っ込むと,そのうちの1機に向かって,
レーベンを振り下ろした。が,そのガジェットはひらりと交わして距離をとり,
砲撃を放ってくる。

「くそっ,間違いないな・・・」

《ええ,有人操作に切り替わってますね》

俺はレーベンと短い会話を交わすと,各隊の状況を確認することにした。

「ロングアーチ02より各員へ。こちらの増援分のガジェットは,
 どうやら有人操作に切り替わってる。各隊の状況を知らせろ!」

『こちらスターズ04。こっちも同じです。現状ではかなり辛いです』

『こちらライトニング04です。こちらもです。ちょっと支えきれそうに
 ありません』

(まずいな・・・時間を稼ぐか・・・)

「ロングアーチ02了解。スターズ02・ライトニング02。敵航空戦力の殲滅は?」

『こちらスターズ02。あと2機』
『こちらライトニング02だ。あと1機』

「ロングアーチ02了解。航空戦力を潰したら各分隊の応援に回ってくれ。
 スターズ04・ライトニング04。交戦状態を維持しながら徐々に後退しろ。
 両副隊長と合流するまで時間を稼ぐぞ!」
 
『『了解!』』

「シャマル!ガジェット以外の反応は?どこかに召喚師がいるはずだ!」

『了解。探してみるわね』

「頼む!」

俺は通信を終えると,目の前に迫ってくるガジェットの群れを見た。

《どうするんです?マスター》

「は?俺んとこには増援が来ねえんだから,俺一人でなんとかするさ」

《大丈夫ですか?》

「お前ね,俺とこれ以上の修羅場を何回もくぐってきたろ?
 頼りにしてるぜ,相棒」

《まったくあなたは。格好つけも大概にしたほうがいいですよ》

「はいはい。んじゃあさっさとケリつけようか!」

《了解です。マスター》

俺はレーベンを構え直し,ガジェットの上方に向かって飛び上がった。
そのまま落下しながらガジェットの1機を切り捨てる。

「レーベン,カートリッジロード」


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