第24話:シュミット3佐のわりとヒマな一日
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「そうなんですよね。例の緊急事態対処訓練も,
各隊から問題点を再度上げてらっているところですし」
「だよな。今ちょうど仕事がないんだよなぁ。普段勤勉に仕事すると
こういう時に暇をつぶせる仕事がないんだよなぁ」
「ゲオルグさんはさっきから何やってるんです?」
「ん?これは俺の個人的な調べ物。普段は夜やってるんだけどね」
「・・・お手伝いさせてもらえませんか?」
「それはダメ。お前に見せられる類のものじゃないから」
俺はそう言いながら,いい暇つぶしを思いついた。
「なぁグリフィス。一局どうだ?」
俺は右手の人差し指と中指を立てて,グリフィスに聞いた。
30分ほどすると,アルトとルキノが戻ってきた。
「「ただいま戻りましたー」」
「おう,お帰りー」
俺が生返事を返すと,アルトが話しかけてきた。
「副部隊長とグリフィスさんもお昼にしたらどうですか?」
「いや,今いいとこだからいいよ」
俺がそう言うとルキノが興味津々とばかりにこちらに近づいてきて,
俺とグリフィスが向かい合って見つめているものを見た。
「なんですかこれ?なんか白いのと黒いのがいっぱい並んでますけど」
「ん?これ?これはな,イゴっていうはやて達の出身世界のゲームだよ。
前にシグナムから教わってやってみたら面白くてね」
俺は白石を盤上に置きながらルキノに答えた。
「えーっ!じゃあ2人は遊んでるんですか?」
アルトが不満そうに言った。
「しょうがないでしょ。僕もゲオルグさんもやることないんだし」
グリフィスが黒石を盤上に置きながらアルトに答えた。
「えーっ!ずるーい。じゃあ,あたしの仕事手伝ってくださいよー」
ルキノが両手を腰にあてて言った。
「それはダメ。自分の仕事は自分でやりんさい」
「いいじゃないですかぁ。どうせゲームで遊んでるくらい暇なんだし」
「じゃあ手伝ってもいいけど,ルキノは減俸」
俺がルキノの鼻先に指を突き出してそう言うとルキノはピシリと固まった。
「そういえば,先月の収支報告書がまだ出てないよな。グリフィス」
「そうですね。僕は見た覚えがないです」
俺とグリフィスは揃ってルキノを見た。
「「手伝おうか?」」
「うぅ。自分でやります・・・」
そう言ってルキノは自分の席に戻った。
「やれやれだね」パチッ
「そうですね」パチッ
「あ,そこに割り込まれたかぁ」パチッ
「ゲオルグさん,待ったは無しですよ」パチッ
「いやいやここが手抜きになってるよ,グリフィスくん」パチッ
「やぁーってられるかぁーっ!!」
ルキノはそ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ