入れ替わり
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トの使い魔であるプラモンスター、レッドガルーダ。一瞬だけ可奈美の肩に止まったガルーダだったが、すぐに首を傾げ、背後のハルトを見つめる。
「え? 嘘、ガルーダお前、見分け付くの?」
ガルーダはしばらく二人の上空を旋回し、やがてハルトの手元に降り立つ。
ハルトの体。可奈美の精神がある方に。
「すごいすごい! ガルちゃん、私のこと分かるんだ!」
「何でだよおおおおおお!?」
可奈美は机を叩いて嘆く。
「可奈美ちゃんの姿になっても、俺より可奈美ちゃんに懐くんだな……!」
「えへへ」
ハルトはガルーダと戯れながら笑顔を見せた。
「すごいねガルちゃん。もしかして、分かる人には分かるのかな?」
「まさか……いや、そんなわけないよね」
可奈美は困惑しながら、他の使い魔たちのことを思い浮かべた。
「このあと、試しにゴーレムにも可奈美ちゃんが見分け付くかやってみる?」
「えへへ。もし私だって見分け付いたらどうしよう?」
「もしかして煽ってる? これでゴーレムが見分け付かなかったら、今度一回シフトタダ働きでもしてもらおうかな?」
「いいよ! 面白そう!」
ハルトは満面の笑みを浮かべた。
可奈美は羽ばたくガルーダを両手でキャッチ。そのまま、流れるようにガルーダの胸元に付いている指輪を外した。
すると、ガルーダの体は瞬時に薄くなっていく。すぐに残っているのは、可奈美の手に残る赤い指輪だけとなった。
「はい、可奈美ちゃん。多分今はガルーダを呼ぶ必要はないけど、必要に応じて召喚して」
「う、うん……」
投げ渡されたガルーダの指輪を、ハルトは両手でキャッチ。
「そういえば、指輪ってこうやって使うのであってるよね?」
ハルトは受け取った指輪をそのまま右手に嵌める。そのまま、腰のベルトに当てると。
『ガルーダ プリーズ』
「おおっ! やっぱり出た!」
「今俺が解除した意味ねえ!」
可奈美が叫んでいる間にも、ランナーが分離。再びプラモンスター、レッドガルーダを形作っていく。
「おおっ! 憧れの魔法が使えた!」
「ああ、憧れていたんだ……」
可奈美はジト目でハルトを見つめる。
ハルトが指輪を収納すると、ガルーダの形を作ろうとしていたプラモデルが消失していく。
「他の魔法はどんなのかな?」
「今やる必要はないでしょ。あとで俺が見てあげるから、それまでは我慢して」
「ぶー……」
ハルトは口を尖らせる。
「……それ、可奈美ちゃんが可奈美ちゃんの
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