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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第23話:シュミット3佐の妙に忙しい一日
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「それなら,グリフィスに渡してやってよ」

「でも,なんかグリフィスさん見当たらないんですよ。
 なんで,副部隊長にお願いします」

「はいはい,以上?」

俺がそう聞くとアルトはニヤリと嫌な笑顔を浮かべた。

「そのはずだったんですけどー,ちょっとした発見をしてしまいまして」

「なんだ?」

「副部隊長の後ろのキャビネットって,何が入ってるんですかー?」

「・・・見たんか?」

「はい,それはもうバッチリ」

アルトの答えを聞いて俺は,アルトに向かって手を合わせた。

「すまん。このことは内密に頼む」

「えー,どーしよっかなー?
 じゃあ,私とルキノでここにお茶しに来てもいいですか?」

「しょーがねーな」

「やった!ありがとうございます!副部隊長」

アルトはそう言うとスキップしながら出て行った。



そのあとも,食堂に昼飯を食べに行くとなのはに
午後のフォワード訓練に参加するようにお願いされ,
フォワードの訓練が終わったらシグナムと模擬戦をすることになり,
流石にへとへとになって副部隊長室に帰ってきたのは日も落ちた後だった。

(なんで今日はこんなに忙しいんだよ・・・さっさと飯食って寝よ)

俺がドアを開けると,机の上には書類の山が復活を遂げていた。

「・・・え?」

結局,その日俺は日付が変わるまで眠りにつくことができなかった。



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