第二幕その三
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「何かと」
「そうだね、そこはイギリスと同じかもね」
チーチーは自分達の祖国を思い出しました。
「大きく分けて四つの国だからね」
「イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド」
ダブダブはその四つの国の名前を出しました。
「この四つでそれぞれの地域があるわね」
「日本だと関西、山陽、山陰、北陸、東海、関東、四国、九州で」
「東北と北海道、あと沖縄だね」
オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「沖縄は琉球だったし北海道はアイヌの人達の場所で」
「元々関東や東北は沖縄で別だったね」
「そう思うと日本の地域差も凄いわね」
ポリネシアはしみじみと思いました。
「何かと」
「そうだね、それでおそばは関東とか東北だね」
ホワイティも言いました。
「そちらだね」
「そういえばこっちはおうどんをよく食べるよ」
老馬は食堂の中を見回しました、確かにおうどんとお蕎麦ではおうどんを食べている人の方が多いです。
「大阪なんか特にだしね」
「大阪に福岡に香川は特にだね」
先生もそうだと答えます、尚先生はかけそばを食べていますがそれと一緒に鯖味噌に親子丼にほうれん草のおひたしも食べています。
「おうどんだね」
「そうそう、大阪なんかはね」
「完全におうどんだね」
「おうどんの場所よね」
「きつねうどんもあるしね」
「それで僕もおうどんをよく食べるけれど」
それでもというのです。
「タキタロウのお話をしたからね」
「タキタロウは東北にいるから」
「東北もおそばだから」
「だからだよね」
「おそばが食べたくなって」
「それで今はだね」
「こちらにしたんだ」
おうどんでなくというのです。
「それでこちらもいいね」
「確かにおそばも美味しいよね」
「おうどんもいいけれど」
「そばもね」
「いいわよ」
「うん、ただ関西のおつゆだからね」
先生は今度はおつゆのお話をしました。
「関東のおつゆは違うからね」
「そうそう」
「関東のおつゆって真っ黒だよね」
「文字通り墨汁みたいで」
「しかも味が辛いのよ」
「関西のおつゆと比べたら」
「関西のおつゆには昆布が使われているんだ」
関西では非常にポピュラーです、日本のお料理のだしとなると関西では本当に昆布がよく使われるのです。
「けれど関東ではだよ」
「使ってなくて」
「あとお醤油の味も違って」
「それでだね」
「あんなに黒くて」
「それで辛いのよね」
「そうなんだ」
まさにというのです。
「僕もお話は聞いたけれど」
「実際に東京に行って」
「それで見てみると本当のことで」
「黒くて辛い」
「そうだったからね」
「あとおそばやおうどんをおかずにしないね」
ご飯のそれにというので
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