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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第一話 『RX、再起』
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 「もう少しだ。もう少しで着ける。」
 光太郎は必死に足を進め、信彦が眠る墓までたどり着くと、そこにはフードのある白いローブを纏った三人組がいた。
 「お前達、そこで何をしている!」
 光太郎は身構える。
 「よくぞおいでになられました。」
 三人組の一人、女性が光太郎に声をかける。
 「お待ちしておりました、仮面ライダーBLACK RX。」
  更に壮年の男性が立膝をつく。
 「お前達は何者だ!」
 光太郎は三人組に問いかける。
 「我らは深淵結社ネオゴルゴム。貴方様には、是非とも我らの世紀王になっていただきたく、本日お伺いしたほどです。」
 若い男性は自身の正体と目的を話す。
 「ネオゴルゴムだと!お前達の目的はなんだ!」
 「勿論、今いる愚かな人類を滅ぼし、優れた人間を怪人にして未来へ繋ぐことです。」
 光太郎の問いかけに女性は答える。
 「そんなことの為に、俺は力は振るわない!」
 光太郎は三人組の提案を断固として断る。すると、
 「だから言っただろリシュナル、こんな旧世代の世紀王は我らについてこないと。」
 男性は女性神官、リシュナルを批難する。
 「黙れエピメル。かつてゴルゴムを滅ぼしたとはいえ、こいつも世紀王。呼び込める可能性はあるだろう。ソフィルも納得している。私だけの責任ではない。」
 リシュナルは若い男性神官、エピメルに言い返す。
 「おまえら、小競り合いは後にしろ。それより、世紀王になる意思のない南光太郎を消すほうが最優先だ。やれ、ヤブカ怪人!」
 壮年の神官、ソフィルの言葉を聞き、光太郎の背後から藪蚊の特性を持つ改造人間、ヤブカ怪人が現れると、右腕に備え付けられている針を光太郎の首に突き刺す。
 「そうだ、そのまま奴の血液を奪うのだ!」
 エピメルの指示を受け、ヤブカ怪人はそのまま吸血を続ける。
 「このままお前達の好きにはさせない!」
 光太郎はヤブカ怪人の右腕を掴み、背負投をかけてヤブカ怪人を引き剥がす。
 「グブブブブ…」
 背中を打ち付けたヤブカ怪人は悶苦しむ。
 「ヤブカ怪人、お前は逃げろ。来い、コウモリ怪人、クモ怪人!」
 リシュナルの指令を受け、コウモリ怪人と三体のクモ怪人が光太郎の前に立ちはだかり、ヤブカ怪人と三人の神官は逃走する。それを見た光太郎は力を込めて変身ポーズを取る。
 「変…身!」
 光太郎の変身の掛け声とともに体組織を変化させる変身ベルト、サンライザーが出現し、キングストーンと太陽、2つのハイブリットエネルギーが全身を駆け巡り、南光太郎は、仮面ライダーBLACK RXへと変身するのだ。
 「俺は太陽の子!仮面ライダーBLACK!RX!」
 RXが高らかに名乗ると、クモ怪人達は一斉にRXに向かっていく。
 「行くぞ!」

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