暁 〜小説投稿サイト〜
けりぐるみが好きな猫
第二章

[8]前話
「今もお友達のね」
「家族みたいなものか」
「遊び友達でもあるね」
「だからか」
「そう、うちに来ても」
「家族と一緒に遊んでいない時はか」
「寝たりご飯を食べていない時もね」
 そうした時以外もというだ。
「保護猫カフェにいた時からそうだったみたいよ」
「あのけりぐるみで遊んでるんだな」
「そうなのよ」
「そういうことか」
「ええ、だからね」
 それでというのだ。
「ソフィーは今もよ」
「ああしてか」
「あのけりぐるみで遊んでるのよ」
「そういうことか」
 夫もここまで聞いて納得した、そのうえで言った。
「わかった、じゃああのけりぐるみは僕達も」
「大事にしていきましょう」
「壊れてもな」
「なおしてね」
「ソフィーの傍に置いてあげような」
「そうしましょう」
「そうだね、僕も大事にするよ」 
 息子も言ってきた。
「あのおもちゃはね」
「そうしてあげてね」
「ソフィーの大事なものだからね」
「家族の宝ものはね」
「皆が大事にしないとね」
 一家で笑顔で話した、その一家のところにだ。
 ソフィーが来てだ、喉を鳴らして顔を摺り寄せてきた。
「ニャオン」
「今度は僕達と遊びたいんだ」
「よし、じゃあな」
「一緒に遊びましょう」
 息子だけでなく両親も笑顔になった、そうしてだった。
 ソフィーと共に遊んだ、そしてそれが終わるとソフィーはけりぐるみを傍に置いて寝た。その寝ている姿はとても幸せそうだった。


けりぐるみが好きな猫   完


                  2022・12・22
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ