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レーヴァティン
第二百七十三話 全てを整えその八

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「来ているんじゃないかしら」
「巨人の世界胃でもあってか」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「この世界にもよ」
「巨人の世界があるか」
「この世界とは別にね」
「神々がいる神界や天界の様なものか」
「魔界や地獄と同じでね」
「そうした世界がありか」
「そして普段はそこで暮らしていて」
 そうしていてというのだ。
「時々ね」
「この世界に来ているか」
「そうじゃないかとね」
「考えているか」
「私としてはね」 
 こう英雄に話した。
「確証はないけれど」
「だから神出鬼没か」
「どうして行き来しているかはね」
 その様に仮定してもというのだ。
「そこまではね」
「わからないか」
「ええ、巨人に知性はね」
「感じられないな」
「獣位でしょ」
 巨人の知能はというのだ。
「それもあまりね」
「頭がよくないな」
「そうしたね」
 その程度のというのだ。
「知性で」
「だから大勢出ても連携はあまり得手そうじゃないな」
「そうでしょ」
「確かにな」 
 英雄も否定せずに答えた。
「俺が見てもな」
「ええ、その巨人達が自分でね」
「違う世界を行き来出来る何かしらの力があるか」
「腕力はあろうともな」
「それがね」
 どうもというのだ。
「とても感じられないけれどね」
「巨人の知力は低いですね」
 夕子もそれはと述べた。
「やはり」
「そうだな」
「哺乳類程ではあっても」
「やはり獣としてもな」
「低い方です」
「そうだな」
「人程はです」
 そこまではというのだ。
「とてもです」
「ないな」
「武具は着けていても粗末なもので」
「会話もな」
「唸る様なもので」
「あまりな」
「知力を感じられるものでないので」
 人間の様なそれではないというのだ。
「ですから」
「巨人が俺達が今いる世界とは違う世界にいてな」
 普段はというのだ。
「そこからここに行き来していてもな」
「それを自分でしているとはです」
「思えないな」
「はい」
 全くというのだ。
「私には思えます」
「そうだな、どう考えてもな」
「彼等については」
「連中が何なのかまだ全くわからないが」
 英雄はここまで話して言った。
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