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レーヴァティン
第二百七十三話 全てを整えその五

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「そちらについては」
「ではだ」
「それではよね」
「俺達はこのまま武具を揃えるが」
「それでね」
「そのうえでだ」
 まさにというのだ。
「鍛えることはな」
「していくわね」
「武具も出来るだけ揃えてだ」
「強くなればね」
 百万の将兵達がというのだ。
「それでよね」
「クトゥルフの軍勢に有利に立てる」
「強くなった分」
「そしてだ」
 英雄はさらに言った。
「もう一つある」
「知力が上がれば」
「クトゥルフを見てもな」
 例えそうした事態になろうともというのだ。
「狂わない様になる」
「そうなると戦えるわ」
「そうだ、そしてそれだけの知力を備える様になっているとな」
「レベルもかなりよ」
「頭脳労働系の職業ではそうでもないが」
「戦闘系だとね」
「そうなっている」
 知力があまり必要でなく成長も遅めな職業でもというのだ。
「そしてそうなるとな」
「強いから」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「装備よりもな」
「強さね」
「流石に全員のレベルが四十に達する等」
「それは無理ね」
「四十になるとな」
 レベルがというのだ。
「三十まででも相当だ」
「ええ、冒険者でも滅多にいないわ」
 そこまでレベルの高い者はとだ、清音は話した。
「流石にね」
「当然軍でもな」
「四十になると伝説でござる」
 進太は腕を組んで言ってきた。
「人は七十になると古稀と言われたでござる」
「かつてはな」
「古来稀だと」
 そこまで長生き出来た者は非常に少なかったというのだ、まだ医学等の進歩が未熟で平均寿命も短かったのだ。
「そしてレベルでもでござる」
「四十になるとな」
「そう言っていいでござる」
「古稀とな」
「拙者達はでござる」
 まさにというのだ。
「特別でござる」
「別の世界から来たしな」
「そのこともあってでござる」
「レベルが段違いだ」
「それに伴いステータスもでござる」 
 こちらもというのだ。
「体力や気力だけでなく」
「あらゆるステータスがな」
「途方もなく高いレベルに合わせて」
「そうしてな」
「高いでござるから」
 それ故にというのだ。
「同じと考えられないでござる」
「この世界に元からいる連中とな」
「勿論拙者達の域まで達することは出来るでござる」
 進太はこれは可能だと述べた。
「人間の成長は無限でござる」
「だからな」
「強くなろうと思い」
「経験を積むとな」
「レベルもかなりでござる」
 それこそというのだ。
「背拙者達の域まででござる」
「達せられる」
「そうでござるが」
「そこまで強くなるにはです」
 順一が真面目な顔で言ってきた。
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