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ワイン風呂に入って
第一章

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                ワイン風呂に入って
 スーパー銭湯でワイン風呂に入ってからだった、枚田愛乃は同棲している彼氏の居酒屋の厨房短刀奥平雄一郎に言った。一五一位の世で小さ目の垂れ目に愛嬌のある唇に黒髪の波がかったショートヘアが似合う色白の女性だ。職業はカラオケボックスの店員である。
「今度うちでもワイン風呂しようかしら」
「ああ、それじゃあお風呂にワイン入れたらね」 
 雄一郎はすぐに応えた、髪の毛は短いパーマで愛嬌のある顔立ちだ、太い眉にしっかりした顎で一七七程の背でしっかりした体格だ。
「それでだよ」
「出来上がりね」
「じゃあお店でワインを買って」
「そうしてね」
「やってみよう」
「それじゃあね」
 こうしてだった。
 二人でスーパーでペットボトルの赤ワインを買ってそれを湯舟のお湯の中に入れた、そのうえでだった。
 愛乃は笑ってだ、雄一郎に言った。
「じゃあ一緒にね」
「入るんだ」
「そうしましょう、どうせ入るならね」
 それならというのだ。
「変わったお風呂なら一緒に入って」
「一緒に楽しむんだ」
「そうしましょう」
 こう言うのだった。
「どうせだしね」
「それじゃあ」
「ええ、今からね」
 雄一郎の手を取ってだった。
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