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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第11話:結成!機動6課
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を指さした。
そこには,教導隊の制服を着たなのはとフォワード4人がいた。

「おっ,早速訓練開始か。張り切ってるなぁ。2人は行かなくていいのか?」

「私は人に何かを教えるというのは苦手だからな。
 いずれ,模擬戦には参加するだろうが,まだ先になるだろう」
 
「あたしも訓練に参加するのはまだ先だな。あいつらはまだまだよちよち歩きの
 ひよっこだ。当分はなのは一人で十分だろ。それに,あたしも自分の訓練を
 しないとな」

ヴィータはそう言うと両手の拳をぎゅっと握り,フォワード4人と話している
なのはを真剣な目で見つめていた。
俺は,その様子を見て気になることがあったので,
念話でシグナムに尋ねることにした。

[なあ,シグナム。今いいか?]

[かまわんが,何だ?]

[ヴィータはまだなのはが墜とされたときのことを気にしてんのか?]

[そのようだな。まぁ,私や主はやてには何も言わないが]

[やっぱりそうか・・・。あれは,なのはの自業自得みたいなもんなんだから
ヴィータが気にすることはないと思うんだけどな]

[理屈ではそうだろうが,ヴィータは目の前でなのはが墜ちるのを見ているんだ。
そう簡単に割り切れるものでもないだろうな]

シグナムの話を聞いている限りでは,シグナムもヴィータの様子に
忸怩たる思いを抱えているように感じた。

「ところで,ゲオルグこそこんなとこで何してんだ?
 聞いた話じゃお前も教導官の資格は持ってるんだろ」

シグナムとの話が終わったところで,ヴィータが俺を見上げてそう聞いてきた。

「俺は,結成式の片付けが終わったから仕事に戻る前に
 一休みしようと思ったんだよ。ちなみに,フォワードの訓練には
 まだ参加しなくていいって,なのはから直接言われたよ。
 今俺が参加しても,自信喪失させるだけだってな」

「そりゃそうだな。ゲオルグは一切手加減しねーしな」

「ヴィータには言われたくねーよ。お,そういえば,訓練だったら
 俺が付き合おうか?久々にヴィータともやってみたいし」

俺がそう言うと,ヴィータは嬉しそうに笑った。

「ほんとか?じゃあ,あいつらの訓練が終わったあとにでもやるか」

「おう,いいぞ。あ,でも今日ははやてがフェイトと中央に出かけるから,
 その間はダメだぞ。部隊長代理として発令所に詰めてないといけないからな。
 だから,多分夕方だな」

「わかった。じゃあ,訓練スペースの準備はあたしがやっとく。
 シグナムはどうする?」
 
ヴィータはシグナムも誘ったが,シグナムは首を横に振った。

「今日の夕方からなら,私はダメだ。今晩は当直だからな」

「そっか。残念だけど仕事ならしょーがねーな。
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