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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第10話:若者は元気でいいですね
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ろしくな,スバル・ナカジマ二士にティアナ・ランスター二士」
 
「「あ,はい。よろしくお願いします」」

2人はそう言うと俺に敬礼した。

「あー,いいからそういうのは。どうせオブザーバーだし,
 試験の合否にも関与しないから。あと俺のことはゲオルグでいいぞ」
 
「「はい!」」

2人は元気に返事を返してくれた。

「じゃあ,2人とも。移動しよっか」

そうして俺たちはここに来た時に乗ってきたヘリで訓練施設へ移動した。


訓練施設に着くと,はやてとフェイトが待っていて,スバルとティアナを
連れて行った。
俺は,なのはとリインが合否について協議する場にいるわけにもいかず,
施設の外でタバコを一本吸ってから,はやてたちのところへ向かった。
すると,既になのはとリインもその場に居た。

「えーと,遅れて申し訳ない。今の状況は?」

俺がそう聞くと,はやてが答えてくれた。

「私とフェイトちゃんで2人を6課に勧誘してたところに,
 なのはちゃんが戻ってきて,合否を伝えたところや」

「あらら,じゃあ俺はもう出番なしか。で,結果は?」

「不合格。でも,本局の武装隊での訓練に参加してもらって,追試だよ」

「そっか。2人とも残念だったけどよかったな」

「「はい!」」

2人はまた,元気に返事を返してくれた。

「ところで,八神二佐。ゲオルグさんも機動6課の方なんでしょうか?」

ティアナがそう尋ねると,はやてはなぜか自慢げに胸を張った。

「そうや。ゲオルグくんは機動6課自慢の副部隊長さんやよ。
 ゲオルグくんがいてくれるおかげで,私はだいぶ楽させてもらってる。
 ちなみに,私やハラオウン執務官,高町教導官とは結構前からの知り合いや」
 
そんな風にはやてが俺を持ち上げるものだから,スバルとティアナの2人は,
妙に目をキラキラさせて俺を見ていた。

「で,ゲオルグくん。2人の試験の講評を聞かせてもらえるかな?」

なのはがそう言うので,俺は一度咳払いをすると,受験者の2人に向き直った。

「まず,全体的な話からな。2人とも技術面については既にBランククラスと
 言っていいと思う。コンビネーションについても,スバルは近接攻撃での
 大打撃力と速度を生かした前衛,ティアナは精度の高い射撃と幻影系の
 魔法を生かした後衛と,はっきりとした役割分担もできていたし問題無い」

「「ありがとうございます」」

「ただし,ティアナが負傷した際の連絡不徹底はよくないぞ。
 今回は2人きりだったから,たとえ実戦でも死ぬのはお前らだけだが,
 より大きな単位での戦闘行動の場合,ちょっとした情報の行き違いで
 部隊全員の命を危険にさらすことも,往々にして
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