暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第8話:機動6課へ
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
情報部を離れた翌日,俺は機動6課の隊舎に向かっていた。
まだ,6課の正式発足までは間があるが本局の遺失物管理部に
席を置く場所もないということだったので,ここで仕事をすることにした。

隊舎に到着すると,俺は自分の執務室の隣にあるはやての執務室に向かった。
ブザーのボタンを押すと中から”どうぞー”という声が聞こえたので
ドアをあけて入るとはやてがデスクの整理をしていた。

「おー,ゲオルグくんか。そういえばゲオルグくんも今日からここやったね」

「ああ。も,ってことははやてもか?」

「うん。そやから今こうして荷物の整理をしてんのよ」

「そっか。で?用ってなに?」

俺は,6課についたら自分の部屋に来るようにとはやてから連絡を受けていた。

「そうそう。新人フォワードの候補者リストなんやけど見といてくれた?」

「見たよ。しかし,よくこんな人材見つけてきたな」

リストには10人ばかりの候補者が載っていたが,
どれも,将来有望な人間ばかりだった。

「そら,私の人徳っちゅうやつやな。褒めてもええで」

「うん,さすがははやてだな。俺ではこうはいかないよ」

俺がそう言うと,なぜかはやては口をポカンとあけて呆けていた。

「おーい。はやてさーん。お元気ですかー」

俺がはやての目の前で手を振りながらそういうと,はやては急に
我に返ったようだった。

「どうしたのさ。ぼーっとして。」

「いや,びっくりしたんよ。まさかゲオルグくんが素直に私を褒めると
 思ってへんかったから」
 
はやてはそう言うと心なしか顔を赤くして,自分の頬をかいた。

(意味わかんねぇ・・・,自分で褒めろって言ったくせに・・・)

「で?マルのついてる2人がはやてのオススメってこと?」

「うん。オススメっちゅうか,私自身はこの子らを引き抜きたいなぁ,
 っていう感じやけど。どう思う?」
 
「いいんじゃないの。2人とも伸びしろありそうだし。
 うまく鍛えれば,いい陸戦屋になると思うよ」
 
「うっしゃ。ほんならあとはなのはちゃんにお任せやな」

「なのはに?」

「うん。だって,もしうちの隊に来てくれたらなのはちゃんが
 2人の直接の上司で教官になるんやからね」
 
「なるほどね,納得。って,新人て4人じゃなかったっけ?」

「あとの2人はフェイトちゃんの保護児童をな」

「はぁ?フェイトもなかなか大胆なことするなぁ」

「そやね。やけど2人ともなかなかやりおるで。
 1人は10歳で陸戦Bランクやし,もう一人もなかなか優秀な召喚師や」

「ふーん,その二人のデータは?送ってくれたリストにはないよな?」

「あ。ゴメン,送るん忘れてたわ。後で送っと
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ