暁 〜小説投稿サイト〜
DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
想定外
[1/5]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
莉愛side
「えぇ!?それヤバイじゃん!!」
ベンチからやってきた澪さんの言葉に盛大に笑っている私たち。澪さんの陽香さんの物真似が面白すぎてベンチを直視できない……たぶん陽香さんの顔を見たまた吹き出しちゃうと思う。
「はぁ……で、何か言ってた?」
「??なんか言ってたけど覚えてないや」
「「「おい!!」」」
笑い終えて落ち着いたところで莉子さんが問いかけたが澪さんは首をかしげてそんなことを言っていたため私たち一年生から突っ込みが入っていた。
「だって大したこと言ってなかったもん。ここは任せるみたいな感じだったし」
「あぁ、だから今の物真似だったわけですね」
ベンチから指示がないのなら伝令がやるべきことは選手たちをリラックスさせること。それを全うしてくれた澪さんはまさに適材適所だったってことか。
「ピンチの後にチャンスありだからね!!頼むよ、瑞姫!!」
「はい」
瑞姫のお尻を叩いてベンチへと戻っていく澪さん。それを受けて莉子さんたちも彼女に声をかけてポジションへと戻っていく。
「瑞姫、いいボール来てるよ。さっきのはアンラッキーだっただけだから」
「うん。わかってる」
ソフィアさんのヒットは気にしていない様子で一安心。でもランナーがいる状況でリュシーさんの相手をしなければならないのはかなり厳しい。
「今日の審判コース広いからいつもより厳しく攻めていいよ。低めは絶対止めてみせるから!!」
「??うん、わかった」
なんか不思議そうな顔で応答されて不安な気持ちが沸いてきたけど球審に急かされポジションへと戻る。
(でも監督が敬遠の指示を出さなかったってことは瑞姫なら抑えられるかもって考えてくれてるってことだよね?)
ベンチを見ると監督と目が合い頷き合う。その後ろに陽香さんがいて笑いそうになってしまったけどすぐに顔を逸らし瑞姫に向き合う。
(ソフィアさんは足もあるけどここで動いてくるとは思えない。だから変化球で入っても問題なし!!)
まずは内に切り込んでくるスライダー。最悪当たってもしょうがない。それくらいの気持ちで厳しく攻めていく。
外角から膝元へと食い込んでくるスライダー。リュシーさんはこれを振っていくが想定よりもキレがよかったのか空振り。
「ナイスボール!!」
要求以上の変化球に返球にも力が入る。それを瑞姫もわかっているのが、表情に余裕が見える。
(これならもう一球試してみるのもいいかも。浮かないように気を付けてよ)
甘く入ったら持っていかれる。そんなことは瑞姫もよくわかっているだろうけど、ここは特に気を付けてほしいところ。
「!!」
内心ドキドキしていたことが瑞姫にまで伝わってしまったのか、指先に引っ掛かってしまい
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ