やっぱり僕は歌が好き 第十一楽章「性格の悪さが売り」
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う」
陛下の魅力なら……って言いたいけど、300万G台でしょ。それは流石に……
「まぁそうですね。エサに引っかかれば2〜3週間ってところですかね?」
2〜3週間で300万Gが如何にかなるの!?
驚きつつ陛下とクズ宰相の顔を見たが、二人とも何かを企んでいる様な笑顔で楽しんでいる。きっと金銭以外で何とかなるのだろう。
「さて、そうと決まれば今日はもう大丈夫だよね。学生達は明日からに備えて遊びにでも行っておいで。ウルフ宰相……お小遣いでもあげてよ」
「何で俺が金出さなきゃならないんだよ!?」
「だって『グランバニア王国宰相兼国務大臣閣下の悪口を言っちゃおう委員会』なんて委員会を立ち上げてくれたんだよ。お前有りきの委員会じゃん。主役が金を出さなくて如何する?」
「悪口を言われてるんだよ、俺は!」
「はははっ(失笑) アンチも人気のバロメーターだぞぅ」
「知るか! もう150Gも出してんだ! これ以上出す義理なんて無い馬鹿!」
確かに自分の悪口を言わせる為に金を出すのは嫌よねぇ。
「何だ、もう金出してたの? じゃぁ少しくらい増えたって問題ないよ。150G……う〜ん……きりの良い数字にして、あと850G出せば?」
「ご、合計1000Gって……出すわけねーだろ!!」
出しなさいよ!
「えー……だってきりが良いじゃん。う〜ん……じゃぁあと350Gは?」
「それだって500Gだろ! そんなにこの馬鹿共には要らん!」
要るわよ!
「ならあと50Gだそうよ。200Gなら程よくリフレッシュできるだろうしさ」
「……あと50Gぉ? う〜ん……まぁそのくらいなら……」
え、50Gもくれるの!?
「ほら50G! もう俺に集るなよ! あとリュリュさんには、この委員会の事を知られるなよ! マジでテロ行為を仕掛けてくるやもしれん」
「僕の娘をテロリスト認定するな!」
「大差ないだろ。そんなことより、ほらボンクラ共。金やるから、さっさとこの部屋から出て行け。卒業式の日程調整で、また仕事の話をするんだ」
「へいへい、出て行きますよぉ〜だ。ねぇねぇ何食べる? 私お寿司食べたいわぁ」
キャバ嬢が出口に向かいながら今貰ったばかりの50G札をヒラつかせて我々に夕食の相談を持ちかける。
「あ……アイリーンちゃん。ちょっと君にだけお話があるんだ。直ぐ済むから時間くれる?」
「は、はい!」
私も退室しようと皆の後に付いて行ってたが、突如陛下から呼び止められた。何かしら……別件でお仕事の依頼かしら?
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