暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0048話
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
らってきたりとか、そういう意味での汚れ仕事だ」
「なん、だと?」
「さらわれた女子供がどうなるかは、言うまでもないだろう。この基地はそんな薄汚れた仕事をする為の拠点だった訳だ」

 苦々しげ、としか言いようのない表情のキロノ大尉。
 恐らく俺も同じような表情をしていただろう。

「それを噂という形で知った俺達は、真偽を確かめる為にカールへと会いに行った。元々悪い噂しかない基地司令でも、まさかそんな事はしていないだろうと一縷の望みをかけてな」

 だが、結果的にそれは無駄だったのだろう。そしてキロノ大尉は反乱へと踏み切った。

「奴は笑って噂を肯定したよ。それどころか、今まで行ってきた下種な行動を嬉々として語った。現在の連邦軍や連邦政府が正常に機能しているのは自分の手柄だと。おまけに、金も女も好き放題に出来るから俺にもその犯罪行為に荷担しないかと誘ってきやがった。その場でカールを殴り殺さなかった自分を褒めてやりたいくらいだ」

 苦い溜息を1つ。

「上へ報告すればなんとかなると信じていた俺は、取りあえずその場は保留という形でお茶を濁した。ちなみに、その時はお土産という事でデータディスクを貰ったんだが……中身の映像がどんな内容だったかは言わなくても分かるな?」

 これまでの話から大体の予想はつく。どんな映像だとしてもそれはまともなものではないだろう。 

「幸い俺には軍警察に知り合いがいたからな。すぐに連絡を取ってカールの事を話した。そいつも最初は信じてくれなかったが、データディスクに入っていた映像が決め手になってすぐに調べてくれると約束してくれた」
「それで?」

 薄々どういう話になるのか予想できつつも、続きを促す。

「次の日、死体で見つかったよ。それを知らせてきたのはもちろんカールだ。そいつの家族や兄弟、恋人も同じ所に行けて良かったと笑ってやがった」
「それで反乱、か」
「ああ。どうにかカールの手足となっていた部隊の奴等は全員始末出来たが、気が付くとカールの姿が無かった。ぶくぶく太ってる割には逃げ足だけは速かったようだな。その後はどうなるか大体予想出来たから、俺に付いてくると言ってくれた馬鹿共以外は避難してもらった。で、そこに中尉達が来た訳だ」

 なんと言うか、圧巻だな。まさか連邦軍の軍事基地を犯罪の拠点としているとは。

「もう少ししたら後続のレイディバードが来るが、それが来たら俺やキロノ大尉達はシャドウミラーの本拠地であるエクアドル基地へと行く事になる。そこで俺の上司に話を聞かれると思うが、今の話をしてやってくれ」

 これが恐らく分水嶺となるだろう。そしてヴィンデルは反乱へと動き出す。

「それはいいが、その後に俺達はどうなるんだ?」
「上からの命令は、反乱部隊が消滅する事
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ