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レーヴァティン
第二百七十一話 調べ終えその二

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「そこが謎だけれどね」
「そうだな」
「誰が何の為にあたし達に試練を与えているのか」
「そのことがな」
「気になるね、まあ誰がっていうのはね」
 桜子はこのことについてはこう言った。
「おおよそにしても察しがつくよ」
「神々だな」
「そうだね」
「この世界はそれぞれの宗教や神話の神々の影響が強い」
「出て来るしね」
「そうもするしな」
「あたし達の世界ではそんなことは滅多にないよ」
 こう英雄に話した。
「神様が出て来るなんて」
「そうだな」
「それがよ」
「俺達の世界と違う」
「それもかなりね」
「術もありモンスターも出てな」
「科学以外に確立された技術があって」
 錬金術や魔術等だ、この世界は科学だけでなくそうした技術も使われそうして文明を形成しているのだ。
「そしてよ」
「神も強く関わって来る」
「そこが違うのよ」
「そうした世界ということだな」
「あたし思うけれどね」
 桜子は実際に考える顔になって話した。
「この世界って結構神々の遊戯場にね」
「なっているか」
「そうかも知れないってね」
「考えるか」
「神様達が強く関わって来るなら」
 それならというのだ。
「やっぱりね」
「神々がそれぞれ動いてか」
「それぞれの考えでね」 
 それで以てというのだ。
「そうしてよ」
「遊んでいるか」
「働いていると言ってもいいけれど」
「どちらにしろ深く関わっている故にな」
「何かとしている世界じゃないかってね」
 その様にというのだ。
「思ったりもするよ」
「成程な」
「そうですね、それはありますね」
 謙二も否定せずに答えた。
「可能性として」
「そうなるか」
「起きた世界で英語はヒストリーですね」
「historyだな」
「彼の歴史、ですね」
「彼、この場合はな」
「神とです」
 その様にというのだ。
「解釈されるとです」
「言う奴が多いな」 
 英雄もそれはと答えた。
「確かにな」
「人類の歴史は神の物語である」
「即ち全ては神が紡いでいる」
「そうしたものだとです」
「言われているか」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「拙僧達が起きた世界でもです」
「神は関わっている」
「それも人間は気付いていませんが」
「強くか」
「そうかも知れません、そしてこの世界は」
「その俺達が起きた世界よりもだな」
「強くです」 
 英雄に対して話した。
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