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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
チャンスとタイミング
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ですよ!」
アルル様は寄り道をしたくないらしく、カンダタの情報に嫌な顔をしている。

「…いや、そうでも無いんだ………ジパングの直ぐ北にある祠に、サマンオサへ通じる旅の扉があるらしいんだ!…だから、ジパングの後にサマンオサへ行くのはどうだ?」
これも私が仕込んだ情報だ。
カンダタを凄い形相で睨むアルル様。
「では決定ですわね!ジパング・サマンオサ・ランシールの順番で世界を回りましょう!」
些か強引に、私が進路を決めてしまう。
「……………」
アルル様は、苦虫を噛み潰したような顔で黙っている。
ちょっと怖い…


取り敢えずだが今後の予定が決定し、お父様の前から皆が散開する。
本心では納得のいってないアルル様が、イライラしながら船室へと戻って行きます。
そして、それを追うお兄様の姿が…

「………アルル怒ってたねぇ…」
「そりゃ、無駄な寄り道をする事になっちゃえば、1秒でも早く平和を取り戻したいアルルにしてみれば、納得がいかないですよ」
お父様の呟きに、ウルフちゃんが的確な突っ込みを入れる。

「ふ〜ん…でもさぁ…怒っている女の子を、2人きりの時に宥めるのって、最高に燃えるエッチのシチュエーションじゃね?」
あの2人に、そんなコテコテはないだろ…多分…
「いや、あの2人にそう言う事はあり得ないでしょう!」
「でも今頃、アルルの部屋で2人きりだぜ…そして苛つく彼女を宥めてるんだぜ…」

「………」
う〜ん…全ての条件が揃えば…もしかしたら…
「今覗けば、二人のエッチが見れるよ!」
「もしかしたら…凄い事になってるかもしれませんね!」
勇者と呼ばれる2人がするプレイって、どんな事なんだろうか?
あ、やばい…ちょっと濡れてきた。

私はウルフちゃんに目で合図を送り、一緒にアルル様の船室までダッシュする!
船室の前に着くやドアを少しだけ開けて、中の様子を観察する事に…

「どう考えたって幽霊船なんか関係ないじゃない!…仮に、幽霊船にオーブがあったとしても、その情報を入手してからだって良いじゃない!!」
大分ご立腹のアルル様。
「ま、まぁまぁ…確かに父さんは身勝手だけど、その身勝手さで後日重要な手懸かりを得る事も多々あるんだ!」
そしてアルル様を宥めようと努力するお兄様。
何だかんだ言って、お父様の事は評価してんのね。

「はぁ………」
アルル様も諦めたのか、大きな溜息を吐いて俯いちゃった。
そんなアルル様を見つめ、そっと手を握りキスのタイミングを計るお兄様。
でも、なかなかタイミングが掴めず、行動に移せてない。
あぁ、もどかしいわね!
ブチュっといっちゃいなさいよ!
襲いかかり、無理矢理押し倒しなさいよ!!
男はみんな野獣でしょ!

(ガタッ)
あ、やべ!
思わず
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