第五話
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「そーなのかー」
深夜、霊夢とルーミアは対峙していた。俺は近くの木陰のところで見守っている。
「悪いけどルーミア、貴女は退治するわ」
「そう簡単にやられないよ」
「……確かに目は虚ろだな。だが、言葉はハッキリと言っているな」
念のために双眼鏡をショートカットで出してルーミアの目を見たけど確かに虚ろだ。
「行くわよッ!!」
霊夢は札を出してルーミアと戦闘を開始した。
「霊夢が負けると思うかしら?」
「……いきなり現れないで下さいよ紫さん」
いつの間にか紫さんは俺の後ろにスキマを開いて出てきていた。
「あらあらごめんなさいね」
紫さんはそう謝るが本気で謝ってないだろうなぁ。
「んで霊夢ですが、負けはしないですよ」
「それは確信かしら?」
「確信というより確定ですね。霊夢とは三年、暮らしていましたが技を出すタイミングや先を読む思考は自分よりありますよ」
「あら、よく分かるじゃないの」
「終わりよルーミア」
その時、霊夢とルーミアの決着がついたみたいだった。案外早いな。
「じゃあ、誠君は霊夢がこれからする行動は分かるかしら?」
「そんなもん簡単ですよ……」
俺は札を持つ霊夢を見る。
「直ぐに面倒くさくなってルーミアを殺すのは止めますよ」
「止めたわ。貴女を殺しても事件は解決しないしね」
俺がそう言うと向こうにいた霊夢もそう言って札を仕舞う。
「ほら誠兄、早くルーミアに縄で縛ってよ」
「はいはい。『縄』」
俺は言霊で縄を出して負傷しているルーミアを縛る。
「貴方は食べれる人類?」
「残念だが俺は食べれないな。代わりに飴ちゃんでもやるよ」
「わぁ、甘〜い♪」
ルーミアにパイン味の飴をやるとルーミアは嬉しそうに飴を舐める。
ちなみに飴はたまに紫さんが外の世界から持ってきている。
恐らく猫ババしていると思うがな……。
「……洗脳は解けてるわ、恐らくルーミアが負けたから自動的に解けたみたいね」
「ルーミアは無理矢理やらされたと里の人間に言っても無理ですかね」
「恐らく無理よ。既にルーミアに喰われた人もいるわ。里の人間に説明しても信じないわね」
「ならルーミアはどうするのよ? まさか神社で世話をするの?」
「「それは名案だ(ね)」」
「はぁ?」
俺と紫さんの言葉に霊夢は驚く。てかこれしか方法はないだろ。
「ずっとじゃなくて、今回の犯人を捕らえるまでだ霊夢」
「でも……」
「私からも頼むわ霊夢」
「……分かったわ」
俺と紫さんの頼みに霊夢はゆっくりと頷いた。
「ルーミアもそれでい
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