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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
幕間
幕間:神代 正義 1
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正義を含め3人となっていた。

「どうして……どうして!!」
「だ、大丈夫だよ!正義くんは悪くないって!」

正義の取り巻きの女子二人は必死に彼を慰める。
実際、彼は悪くない。
しかし責任を感じやすい正義は自分の問題だと深く考え過ぎてしまっていた。

「僕のせいだ!!僕が悪いんだ!!僕が…僕があのサーヴァントという化け物に気をつけろともっと注意していれば!!」

頭を抱え、そう叫ぶ正義。
しかし、

「待て……サーヴァント?」

急に落ち着くと彼は、考えを巡らせた。

「サーヴァント……そうか、サーヴァント…!」

振り返ってみれば、仲間たちが死ぬのはいつもサーヴァントによるものだった。
なら、悪いのはサーヴァントではないか?
そう、サーヴァントは悪いやつだ。
マスターと呼び慕い人間には従ってはいるものの、それはあくまで表面上の話。
自分は、その化け物の正体を見抜いてしまった。

「悪魔だ……あいつらは……この世にやってきた悪魔なんだ!!」

悪魔。
理不尽に人を殺し、さらに人間と主従関係という契約を結ぶ。
思えば、一誠くんがおかしくなったのもあの刑部姫という悪魔が傍に現れてからだ。
そして自分たちを襲ったあの大人達、
あれもおそらく悪魔に支配されてしまったからなのだろう。
そう考えれば、納得も言った。

「正義くん……?」

心配そうにそう呟く彼を見守る生き残り二人、
確かに突然悪魔だなんだと叫ばれれば心配にもなる。
だが、

「そうだよ。正義くんの言う通りだよ!あいつら悪魔だよ!!バケモンだよ!!」

正義に対してイエスマンである取り巻き2人は、彼の考えにすぐに賛同した。
それだけじゃない。
こんな意味不明な世界になり、ドラゴンやゴブリンやらファンタジーなモンスターが溢れているんだ。
だったら、悪魔の1人や2人いても何ら不思議では無い。
そういったこともあり、正義の考えに疑問を抱く者はいなかった。

「そうだ…だから僕は、許さない。みんなを殺した悪魔を……力が無くて何も守れなかった僕自身を……!!」

そうして肩を組む正義。
そしてここに宣言される。

「仲間を集めよう。僕たちと同じように、悪魔に虐げられた人達を集めるんだ。」



「そうして作るんだ。悪魔に支配されたこの世界を奪還するための組織。人間の、人間による、人間の為の組織を。」



「名前は今決めた。今日から僕達は若宮高校2年C組なんかじゃない。
僕達は……








『人間同盟』だ……!!
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