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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
幕間
幕間:神代 正義 1
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足に巻きつ…」
そこから複数人の仲間が突然川の中へ引きずり込まれる。
時折見える不気味な色の触手。
クラスメイト達は蛸だと声を上げるがその正体は海魔。
安全だと思われていた川は、彼らの住処だったのだ。
「たすけて…たす……け」
そんな住処に立て続けにニンゲンが飛び込んできたのでたまったものではない。
海魔達は縄張りにやってきた侵入者をとらえ、あわよくば捕食する。
血まみれになり、触手に巻き付かれ沈みゆく仲間を見、まだ無事なクラスメイト達は大急ぎで川から上がった。
「おねがい!!たすけ…っ」
「うわあああ触んな!!」
川の中に潜む海魔に足を掴まれた女子生徒が逃げゆく仲間の制服の裾を掴むも、蹴飛ばされ見捨てられる。
この極限状態の中、自分の命より可愛いものは無い。
それは彼だって、例外では無い。
「正義ぃ!!たすけてくれぇ!!」
「……!!」
男子生徒が自分に向けて手を伸ばす。
しかし、自分に何ができようか?
ここで助けに川へ入ったとしても自分が新たな餌食になるだけ。
己の正義感から反射的に踏み出そうとした正義だったが、そう思い踏みとどまってしまった。
「まさ…よし…ぃ」
そうしていると、足元から声が。
良かった、無事に生き残れた人がいた。
そう思ったのもつかの間、何せ川から上がってきた人物は
「俺の足…どっかいっちゃった…なぁ、正義じゃなくてもいい、誰か助けてくれ、起こしてくれよ…なぁ…。」
下半身が食いちぎられ、どう見ても助からない状態だったから。
「う、うわあああああああああああ!!!!!」
あまりにも現実離れしたその惨状に、正義は悲鳴を上げ、手を伸ばす仲間だった者の頭を蹴飛ばして川へ返却し、一目散に逃げる。
あてはない。ともかくここから逃げたかった。
川へ飛び込めといったのは自分だ。そういった責任からも逃げたかった。
彼はただひたすら、走り続けた。
?
「……」
それから、どこかも分からない場所。
あの光景は脳裏に焼き付いており、思い出すだけで吐き気が込み上げる。
というよりも今ここで、正義は胃の中の物を全て吐き出してしまった。
そして、
「僕の…僕のせいだ…僕が川に飛び込なんて言ったから…!!」
自分を責め続けていた。
そんな時だ
「正義くんは、悪くないよ。」
「…?」
優しい声。
振り返ってみればそこにいたのはクラスメイトの女子。
何かといつも自分のそばにいてくれた3人の女子達だ。
「悪く…ない?」
「そう。あの状況で正義くんは適切な判断を下した。そうじゃない?みんな。」
女子のひとりがそう呼びかける。
いつの間にか周りには生き残りのクラスメイト達が
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