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ファイアーエムブレム聖戦の系譜〜選ばれし聖戦の子供たち〜
第一章:光をつぐもの
第3話:天馬と魔導師と盗賊と
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「言ってなかったっけ?」
「初耳だぞ」
「ちなみにフェミナはマーニャ叔母さん、カリンはパメラさん、ミーシャはディートバさんの娘よ」
「・・・四天馬騎士二世揃い踏みかよ」
「そういうこと。解放軍に入るためにシレジアからここまで来たのよ。あんたも入る?」
「う〜ん、解放軍も多分アルスターへ行くだろうしな、そうさせてもらうか。いいかな、アミッド、アスベル、スルーフ」
「俺はそれでいいよ」
後ろのから短めの緑の髪と瞳をした細面の若者が降りてきた。彼がアミッドである。白いズボンと青みがかった水色の法衣、茶色のブーツが特徴である。
「メルゲンからイシュトー王子の下にいる妹を救い出すにはその方がいい。リンダをヒルダからの魔の手から救うためにな」
「イシュトーって『雷帝』?」
アミッドの乗っていた馬に乗る少女が聞いた。フィーと同じく緑のショートヘアにエメラルドの瞳、背はフィーと同じ位で顔はフィーより大人びた感じをしている。スリットの入った丈の短い緑のワンピースに、白い肩当てと胸当ての鎧、長い緑色のブーツを身に着けている。
「ああ、そうだ。すごくできた人で人質のリンダも可愛がってくれている。しかしあの人でもヒルダの魔の手から守りきれるかどうかだ・・・・・・」
「妹さんを救うためにシレジアから出てきたのね」
アミッドはシレジア人の父とティルテュの妹エスニャとの間に生まれた。両親の死後、妹の話を聞き彼女を救うためすぐにシレジアを出た。
「それで私たちと出会ったのよね」
緑のショートヘアに同じ色の瞳をしたフィーたちと同じ位の小柄で可憐な少女が、別の馬から降りながら言った。彼女がカリンである。
「そういうこと」
「まあこれもなにかの縁ね。君もそう?アスベル君」
カリンと同じ馬に乗っていた少年に声をかけた。女の子と見間違うばかりの整った顔にきめ細やか肌、緑の髪と瞳、青い服、青のマントと茶色のブーツという服装である。
「いえ、僕は自由都市のフレストに生まれました。けれどセティさんに憧れて魔導師になってここへ向かったんです」
「なんかアーサーもアミッドもアスベル君も偶然あたしたちと会ったのにね」
フィーがそれを言う。
「ホント、私たちなんか四人共解放軍に入るためにここまで来たのにね」
フェミナも言った。カリンもそれに続く。
「大体途中まで行き倒れたら、どうするつもりだったのよ。アルスターまで遠いわよ」
「そこまでは考えてなかったな」
アーサーはキョトンして言った。アミッドも同じであった。
「何とかなると思ってた」
「絶対にここまで来れるって信じていました」
アスベルも似たようなものである。女三人組は一言漏らした。
「呆れた!」
その時六人の後ろから声がした。
「みんな、お話中悪いけど」
大人の声だっ
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