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レーヴァティン
第二百六十九話 混沌と悪意の神その九

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「戦う」
「そうしような」
「それじゃあな」
 こう話してだった、
 英雄と久志はあちらの世界での話を終えた、だが英雄はここで終わらず今度はうどんと共にある親子丼を食べた。
 そして天丼を食べはじめた久志に言った。
「豪勢だな」
「天丼だからか?」
「ああ、そう思った」
「学食だから値段変わってないぞ」
 久志は英雄に笑って返した。
「百円位しかな」
「だがその百円分だ」
「豪勢か」
「そう思った」
「そうなんだな」
「俺も昨日は天丼だったがな」
 昨日の話もした。
「うどんとな」
「飯の方はか」
「うどんはハイカラでな」
 天かすを入れたうどんだ、関西ではそうしたうどんそして蕎麦をハイカラと呼ぶのだ。関西限定である。
「そのうえで天丼だった」
「天かすと天麩羅か」
「その組み合わせだった」
 そうだったというのだ。
「それも美味かった」
「俺は昨日カレーだったんだよ」
 久志はこちらだったというのだ、昨日の昼食は。
「大盛りでな」
「そっちもいいな」
「ああ、ここのカレー美味いしな」
「それを食ったか」
「それでお前は昨日はか」
「組み合わせは同じでな」
 うどんと丼のそれはというのだ。
「その二つを食った」
「そうなんだな」
「うどんと丼の組み合わせは好きだ」
「俺もだよ」
 久志は笑って答えた。
「本当にな、しかしこれは西のことだな」
「麺と飯を一緒に食うのはな」
「うどんはあれだろ」
 今は丼、天丼を食べつつ話した。
「おかずだろ」
「飯のな」
「そうだけれどな」
「東では違うからな」
「そもそもうどんより蕎麦でな」 
 麺は麺でもこちらでというのだ。
「主食かおやつだ」
「そうだな」
「だからあっちのざるそばはな」
 巻頭ではこれを食べることが昔から多い。
「量が少ないな」
「昔からある店は特にな」
「三河町の半七だってな」
 捕物帳の主人公として有名なこの岡っ引きもというのだ。
「聞き込みの時鰻か蕎麦食うけれどな」
「時間があればな」
「蕎麦はおやつだからな」
 それでというのだ。
「その感じでな」
「食ってるな」
「昼飯でもあってな」
 それと共にというのだ。
「それでだよ」
「おやつでもあるな」
「そうだよ」
 東京ではというのだ。
「だから量もな」
「少ないな」
「俺東京に行った時な」
 その機会にというのだ。
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