やっぱり僕は歌が好き 第十楽章「何気ない一言が余計な仕事を増やす」
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た。
だがこの場に居る皆さんも同じ思いか、クズ宰相に蔑む様な視線を送る……だが、
「いやアイリーンちゃん……プーサン、高いよ」
「「「えっ!?」」」
まさかのご本人様から、割高料金プランの告知!
「あれ珍しい……リュカさんが利益を求めだした!?」
「僕じゃないよ、プーサンだよ」
クズ宰相の言葉に、立前的否定を入れる。なんか可愛いわ。
「どっちでもいいんだよ! 大体こんな貧乏学生共に支払える額なのか?」
「支払いは責任者のピエッサちゃんが、身体で支払ってくれれば良いんだよ」
か、身体!? あ、あの……私が代わりに支払います。
「うわっ最低! とうとう若い女にモテなくなってきたから、地位や財力を背景に薄汚い快楽を求める様になってきやがったぞ! 大体ピエッサさんには彼氏が居るんだぞ……パッとしない奴だけど。オッサンの『特定の相手が居る女性には手を出さない』ってポリシーに反するだろうが!」
「『最低』はお前だ、薄汚れた思考回路しかない小者野郎が!」
突然のリューナ嬢からの辛辣なるディスり。
すみません、私も薄汚い思考回路でした……
「まだまだ僕だって地位や財力を使わなくても、若い女の子を口説き落とす事は出来るさ!」
「じゃぁ如何言う事だよ!」
薄汚い思考回路の方で、私が支払いたいですわ!
「幸か不幸か、マリーという一人の少女のお陰で、この世界に新しい音楽の流れが生まれた。ただコレが不幸なのは、このマリーという女には、新たな流れを育てる意思も技量も存在しない事だ。勿論一度世に出た流れは、そう簡単に消え去るモノではないけれど、意識して成長させなければ、コンテンツとして廃れるだろうし、育っても良い方向へ向かうとは限らない。なのでマリピエとして現在最もポップスミュージックに精通してるピエッサちゃんに、今後の発展に寄与してもらう為に、プーサンを通してポップスミュージックの勉強をしてもらいたい」
なるほど、そういう事か。
「そ、それでしたらお安いご用ですわ陛下! いえ寧ろ私の方からお願いしたいt「あまり新しいコンテンツの育成を甘く見ないでよピエッサちゃん」
身体での支払いが楽だと分かったピエに、陛下は優しい口調だが厳しさを含ませた言葉で、ピエの心を引き締まらせる。
「マリピエはマリーが自らの努力で成長しない限り、何れは頭打ちになるだろう。そうなれば仕事は減り、収入も無くなる。アイツは自業自得だし、他の面でも保険はあるから生活に困る事も無いだろうけど、ピエッサちゃんはそうもいかない。まぁ今の彼氏が軍の高官だから多分は大丈夫だろうけど……世の中何が起きるか分からないからねぇ」
まぁそうね、|あの女《
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