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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十話 厄介事と平穏な学生生活
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でも10個は存在する。
 あれはこの街の人々の平穏を壊すことになる。
 俺はそれが見逃せない。

 なのはにはそのうち俺の事もばれるかもしれないが、教える必要はない。
 それにユーノはなのはを協力者と呼んだ。
 ユーノが現れるまで表の世界で暮らしていたのなら、なのはは今、表と裏の境界線にいる。
 なのはのような子供に裏に関わってほしくはないが、現状詳しいことが分からないので何もできない。

「巡回ぐらいはした方がいいか。あとは情報収集だな」

 遠坂が宝石の鳥を使い魔として使っていたことがあるが、俺も鋼で鳥を作って使い魔にすることができる。
 まとめて使えるのは三つが限界だが、ないよりはマシだろう。
 それ以上は情報が多すぎて俺では処理できないしな。

 とりあえずは食料の買い出しと夕食を摂ってからだな。

 慌ただしい休日はまだ終わらない。


 翌朝、通常通り学校に行くがなのはにはばれていないようだった。
 そのことに安堵しつつ、その日の夜から俺は三羽の鋼の鳥と共に町を巡回していく。

 だが残念ながらジュエルシードの発見や進展もなく再び週末がやってきた。

 それはいつものようになのは達三人と食事を摂っている時の事だった。

「それにしても士郎のお母さんって料理好きなの?」
「ずいぶんといきなりだな」

 お互いのお弁当の話からいきなりアリサからそんな事を尋ねられた。

「だってねえ」
「うん」

 アリサとなのはの視線が俺のお弁当箱の中にいく。
 ちなみに本日のお弁当はパニーニと魔法瓶に入った紅茶である。

 種類は三種類。
 片方はハムにレタス、トマト、チーズとシンプルの物
 もう片方はエビとレタス、オニオンにオリーブソースをかけた物
 さらに和風にレタスを少し多めにして、チキンを揚げてケチャップとマヨネーズに胡椒、レモン果汁を混ぜたソースをからめ挟んだ物だ。
 ちなみにレタスが多いのは昨日のスーパーの特売が関係してたりする。
 和洋どちらにでもレタスはよくあうのだ。
 それに大きめのパニーニを挟んだ後にカットしているので食べにくいこともない。
 まあ、多少多い気もするが男子ならこれくらい問題ない。

「あと言ってなかったが両親いないから作ったのは俺だ」
「あ、ごめん」

 出来るだけ軽く言ったのだがアリサも申し訳なさそうに謝るし、なのはも俯いてしまった。
 やっぱりこのぐらいの歳の子供が独り暮らしとなるとこうなるものか。
 だがせっかくの昼食を暗くしても仕方がない。

「ん、よかったら一つどうだ?」

 俺の言葉にアリサとなのはが顔を見合わせお互いに一つとる。
 そして二人とも口をつける。
 と固まった。
 ん? どこか失敗しただ
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