第二章
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「お母さんも昔は遊んでいたのよ」
「今の私みたいに?」
「今のあんた以上によ」
遊びと言っても時々友達と居酒屋やカラオケに行ってサークルの合宿に参加したり合コンに出る彼女に返した。
「お母さん遊んでたのよ」
「そうなの?」
「そうよ、あの頃は派手でね」
バブルの頃はというのだ。
「お母さんもね」
「派手に遊んでいたの」
「そうよ、その時にね」
「背中の傷が出来たの」
「この傷知ってるのは家族だけだけれどね」
背中のそれはというのだ。
「あの傷もよ」
「その頃にできたの」
「言っておくけれど痴話喧嘩とかじゃないわよ」
そういうもので出来た傷ではないというのだ。
「今度お母さんの実家に行くでしょ」
「中野のね」
今自分達がいる江戸川区の瑞江からというのだ。
「下井草の」
「その時にわかるわよ」
「そうなの」
「その時に見せるから」
一緒に食器を洗いつつ笑顔で言ってだった。
玲子は娘に約束した、そして同じ東京とはいえ正反対の方にある彼女の実家に帰るとそこにであった。
学生時代の玲子の写真があった、高校まではスカートの長い当時の制服姿であったが。
大学に入るとだ、急にだった。
「別人?」
「ああ、昔はこうだったんだよ」
四角い眼鏡をかけて白くなってきた髪の毛を真ん中で分けた細面で一七五程の背で痩せているが少し腹が出ている父の俊彦が言ってきた。
「お父さんやお母さんが若い頃は」
「こんな派手なワンピースのミニ着てたの」
「ボディコンっていうんだ」
「ボディコン?」
「日夏はもう知らないんだな」
「レースクイーンの人が着るみたいな服ね」
日夏は自分の知識から述べた。
「何か」
「昔はこうした服を着てな」
父はその娘に話した。
「そうしてだったんだ」
「この服着て街歩いてたの」
「そうだぞ、それで遊びに出てな」
そのうえでというのだ。
「ディスコとかで踊っていたんだ」
「そうだったのね、お母さんも」
「お父さんとお母さんが知り合ったのは合コンでだったけれどな」
「就職してからよね」
「その頃だったけれどな」
「お母さんが大学生の頃はこうだったのね」
「そうだぞ」
黒髪をロング所謂ワンレンにして派手なメイクをしてだった。
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