六十六 自来也VSうちはサスケ
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様子が容易に思い浮かび、サスケは一度、強く眼を閉ざす。
そうして、既に疲労困憊の身を叱咤して、サスケは写輪眼を発動させた。
誰かの死に様に心を痛めるのは自分だけでいい。
復讐心に塗れていようともその瞳の奥には、隠しきれない情の色が確かに、あった。
夢か幻か、それとも深層心理の世界か。
ザクの墓を掘った時と同じ眼をして、サスケは自来也を見下ろす。
「鼠駆除は俺の仕事なのでな」
前々から雨隠れの里の塔の警備を任せられているサスケは、自来也の姿を認め、軽く眉を吊り上げた。
視線の先では、長く豊かな白髪を針金のように伸ばした自来也が既に戦闘態勢を取っている。
その姿を認めて、サスケは、ぽつ、と呟いた。
「鼠ではなく針鼠か…」
「いや、どっちでもいいだろ」
思わずツッコミを入れたアマルの声が、塔の中で空しく響き渡る。
一瞬、気まずげな空気が流れた直後、サスケと自来也は地を蹴った。
やがて、クナイとクナイ、術と術がかち合い、火花が散る。
片や大蛇丸と同じ三忍のひとり。
片や三忍のひとりである大蛇丸の弟子。
同じ木ノ葉の忍び同士の闘いの火蓋が、今、切って落とされた。
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