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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
幕間
幕間:丹下 真教
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最高となり、このままうまくいけば日本は葛城財団の支配下に置かれ、全てのサーヴァントが代表の手中に収められるだろうと誰もが予測した。

俺の人生もまさに順風満帆だった。

あの、『種火の島』に行くまでは…


「…………………」

俺は今、湖の底にいる。
海?川?いや、確かに湖だった。
どれくらい前だったか、俺は『種火の島』の調査もとい葛城財団の支部を建てるよう命令を受けて直々にやってきた。

最高傑作のキメラサーヴァントを連れ、さらには最新型の英霊兵。
行く手を阻むものがいれば消し去るつもりだったし、そんじょそこらのクソサーヴァントには勝てないはずの戦力を備えて来た。
そう、勝てないはずだった。


負けたのだ。
英霊兵も、最高傑作も倒された。
相手に凄まじい強さや名のあるサーヴァントがいた訳では無い。
城に住み着いた妖怪、昔いたらしい馬鹿力女、
そして、ゴルゴーンと姉妹の関係にあたる、なんの力も無い女神。

最期に俺は、その女神に石にされた。
あの時石にされていなければ、俺は船の爆発に巻き込まれ死ねたかもしれない。
そっちの方が幸せだった。

何せ今の俺は石となり、動けないまま暗い湖の底にいる。
さらにあの女神のいたずらなんだろう。
俺は身体は石にされたものの、精神は生きている。
生きながらにして、死んでいる。
心までは石化されず、俺はあれから何日も何時間も何分も何秒もここでただひたすらいる

どれほど経ったか、今地上では何が起きているか、
わかる事としては少し前、湖の底からあのクソデブの顔がずらりと並んだ魔神柱みたいなものが生えてきたのを覚えてる。
あれ程のインパクトを持った化け物は、そうそう忘れられない。

「……………………」

ずっと1人、話す相手も暇を潰すものもない、
ただここにおり、ひたすらここにいる
死ねないのなら、発狂した方が楽になれる。そう思った時もあった。
しかし、できない、俺は狂えなかった。
持ち前のメンタルの強さがこんなところでいかんなく発揮されており、自分を呪った。

ああ、まだ俺の中で色々な感情が渦巻いている。
死ぬほど殺したいヤツがいる、
見たい世界がある。
せめてもの願いだ。
せめて地上の景色だけ見せてくれ。
あいつの支配する世界になったのか?
なぁどうなんだ、
誰か教えてくれ。
なぁ頼むよ。

誰か

誰か







「残念だけど、君の願った通りの世界にはなれなかったよ。」


!?


「はは、驚いたかな?それとも久しぶりに人と話すものだから話し方を忘れてしまった?ああいや失礼、君は今こうして石化しているんだったね。」


目を疑った。
だってここは湖の底だ。
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