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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
幕間
幕間:丹下 真教
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スマホから顔を上げ、恐る恐る視線を目の前に移すとそこには

「なんだその顔は?まさか余の美しさに見惚れるあまり言葉を無くしてしまったか。うむ。余のマスターの特権だ!このネロ・クラウディウス!存分に見るが良い!」

通称赤セイバー、
ネロ・クラウディウスがそこにいたのだ。
その後、手の甲に走る焼けるような痛み。
見てみればそこには令呪。

そう、俺はたった今、この瞬間からマスターになったのだ。

「……。」
「む?マスター、この豚のようで芸術性の欠片も感じさせぬ不細工な男は?」

最悪のタイミングで。

「丹下。」

代表は、それだけ言った。
それだけで、俺に何をして欲しいか分かった。
せっかくのサーヴァント
唯一無二の、俺だけのサーヴァント、
そのサーヴァントは、今、

「どうしたマスター?なぜ泣いている?ははっ!ついに余の美しさに感極まって感動してしまっ」
「れ、令呪を以て、命ずる…。『ネロ、代表に股を開け』…!」

代表の所有物となる。
震える声で、涙を流し、俺はグチャグチャになった感情で吐き出すように言った。

そこから先は、どうにも覚えていない。
どんな光景だったか、どんな有様だったか、
ネロは何度もこちらに助けを求めていた気もする。
こちらに恨み言を吐いていた気もする。
何故?という顔で、憤怒の表情で、
代表に犯されながら、何か言っていたような気がする。

それから代表に中出しされたネロは静かになり、俺の事など一瞬で忘れて忠実な奴隷の一騎となった。

「いい具合のマンコだったぜ。ありがたく使っといてやるよ、丹下。」
「感謝の…極みでございます……!」

ああそうか、
こうしてサーヴァントを取られたマスターは皆、こんな気持ちなのか。

でも、待て。

「…は、はは…はははは…!」

礼をして気付いた。
いつの間にかズボンの股間の部分が濡れている。
漏らしてるんじゃない、俺は知らない間に射精してたんだ。
大事なネロをこんな薄汚ぇデブオヤジに犯されて、興奮していたんだ。

ああ、やっと気付いた。
俺は好きなんだ。
こういうのが、
そして望んでるんだ。
こういった不幸がいたるところで起きる、こいつの支配する世界が。

「はは、はは…ははっ!はははは、ははははははは!!」

狂ったように笑う俺、
いや、狂ったんじゃない、目覚めた≠だ。
大好きだったサーヴァントを取られ、犯され、ここから俺は完全に吹っ切れた。


?


結論から話そう。
俺はあいつの作り上げた世界に、不幸だらけで俺だけが得する最高の世界に行くことは出来なかった。

あのあと、俺の研究は更なる進歩を遂げた。
財団のサーヴァント捕獲率も過去
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