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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第九話 絡み合う運命   ★
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あ、家庭の事情としか言いようがないな」

 体育の授業の際に、すずかと同等の運動能力をかわれ男子達から色々誘われたのだが全部断っている。
 ちなみに、なのはの運動神経に関しては明言しないでおく。

「そんなに習い事とかしてんの?」
「そうだよね。すずかちゃん達も結構しているけど」
「アリサちゃん、なのはちゃん」

 アリサとなのはの言葉に、すずかが静かに二人の名前を呼ぶ。
 それだけで踏み込んではいけないと察したらしい。
 そのうち気付くことになるだろうが教える必要はないだろう。
 二人とも気にしそうだし。

「そういえばアリサ達は一体に習い事は何してるんだ?」

 俺の話はおしまいとばかりに話を変える。
 俺の意思が伝わったのか三人ともすぐに自分達の習い事の話になる。
 他愛のない話をしながら、俺達はのんびりとお昼を満喫した。


 そして、土曜日になり朝食を摂り、投影した木刀で鍛錬をして、結界の準備に取り掛かる。
 この作業、実は結構簡単だ。
 なぜならこの海鳴市に魔術師が俺一人だけという事が関係する。
 ぶっちゃければ、海鳴市の霊脈を一人で自由に使えるのだ。
 結界を張るという意味ではかなりやりやすい。
 もっとも街全体を覆うので街の太い霊脈に基点を最低十個作らないといけないので時間はかかる。

 というわけで昼前までかかり街に基点を設置して、俺の家の霊地を終着点になるように霊脈に魔力を少しだけ奔らせ魔力探知用の結界を作り上げた。
 これで街で魔力反応があれば察することができる。
 もっとも感知できるといっても、俺がこの街にいる間だけで街から出てしまえば感知できなくなるものだが。

 小屋の修繕は昼からという事ではおにぎりを握って食べる。
 そんなときに石窯が無性に気になった。

「……石窯を使ってみるか」

 思い立ったが吉日。
 今晩は石窯を使いパンを焼く。
 そういうわけでフランスパンの下拵えをしておく。
 今日は無理だが、そのうち色々焼いてみよう。

 そして昼食を食べたら、裏の小屋の修繕を行い始める。
 修繕する個所はもうチェックしているので作業に迷いはない。
 一部の床や屋根が傷んでいる程度なのでそれほどかからずに修繕は終わりそうだ。

 小屋の修繕は俺の予想通りすぐに終わった。
 それからは炉を作り、砥ぎ場などの準備をしていく。

 だが何が大変って鍛冶場の道具を整えるのもだが、小屋の中や炉の中に魔法陣を描くことだ。
 なにせ魔剣を作るんだから霊地から魔力を汲み上げる必要がある。
 そして、剣を鍛える炎も汲み上げた魔力を燃料を使うので炉の中にはそれ用の魔法陣を描く必要がある。
 そのため小屋の中心に魔力を汲み上げる魔法陣を、そこから伸び
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