第94話
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我儘の極意の強化による超ギャリック砲の破壊力は凄まじく、グラノラの気弾との激突で幾分か威力は落ちたが、それでもグラノラを戦闘不能に追い込むには充分過ぎた。
「…どうやら本当に全ての力を使い切ったようだな。」
「く…そぉ…」
寿命を大幅に削って宇宙一となったのに肝心のサイヤ人を誰1人倒せなかった事実にグラノラは悔しさのあまり涙を流す。
「ドラゴンボールで手に入れても付け焼き刃の力では本当の意味で宇宙一にはなれん。本当の意味で強くなりたいならもっと修行を重ねるんだな。」
それだけ言うとベジータはグラノラに背を向けた。
「な、何故殺さない…?」
「生憎俺はこれから俺達を騙しやがった連中を叩き潰すのに忙しいんだ。泣き虫野郎の相手をしている暇はない。」
「ふ、ふざけるな!そんなことをしてお前達サイヤ人の罪が許されると思ってるのか!?」
「別に許して欲しいとは思っていない。俺達サイヤ人が極悪人なのは俺自身誰よりも理解している。俺はサイヤ人の罪を…それ以上にサイヤ人の誇りを継いでこれからも闘っていく。貴様もせっかく生かしてやったんだ。貴様にも戦士としてのプライドがあるなら残りの時間で死に物狂いで強くなって掛かってこい」
それだけ言うと間もなくグラノラの宇宙船がこちらに来た。
「グラノラ!」
降りてきた1人のナメック星人の老人と、その手にあるのは少し傷付いたオートミル。
「ナメック星人…あの老い耄れがこの星のドラゴンボールを作ったのか…」
「頼む!グラノラを殺さないでくれ!」
「モナイト!来るな!」
「安心しろ、こんな泣き虫に構っている時間など俺にはない。俺は今すぐマキ共をぶっ飛ばさなければならん」
懇願するモナイトと言う老人に対してグラノラはまだベジータを警戒しているが、ベジータはすぐにこの場を離れようとした。
「どうやら終わったみてえだな」
瞬間移動で現れた悟空。
どうやら治療は終わり、万全ではないにしろある程度回復したようだ。
悟空の顔を見たモナイトが驚く。
「バ、バーダック!?」
「ん?」
驚いているモナイトに対して悟空は訳が分からず首を傾げた。
「バーダック…お主…生きていたのか…?」
「あんたナメック星人か?この星にもいたんだな…オラ、そのバー何とかなんて名前じゃねえぞ。オラは孫悟空…そしてカカロットだ。」
「孫悟空…?カカロット…?お主はバーダックではないのか?それにしては…」
「サイヤ人の下級戦士は顔の種類が少ない。だから似た顔が何人いても不思議じゃない。だが、バーダックの名前は聞いたことがある。下級戦士でありながら上級戦士に匹敵したサイヤ人…ラディッツとカカロットの父親だ」
「え?オラ
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