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レーヴァティン
第二百六十八話 神託が教えたことその十三

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「わかったな、これで」
「何故俺達がこの世界では桁外れの力を持っているか考えたことがあったが」 
 英雄はナイアーラトホテップに考える声で返した。
「そうしたことだったか」
「そういうことだ、この世界の危機を異なる世界の人が救えるか」
「そのことをか」
「見極める為にな」
「クトゥルフは世界を石に変えて海に沈めたか」
「そうだ、確かに我等は悪意に満ちている」 
 ナイアーラトホテップは自らこのことを認めた。
「だが何もかもなくなるとな」
「存在出来ないか」
「我等は永遠に存在することを望んでいる」
 このことをというのだ。
「だからだ」
「世界はあって欲しいか」
「そうだ、だから貴様等に試練を与える役目は神仏の会議からクトゥルフが受け持つことになった」
 まさにそうなったというのだ。
「そしてだ」
「世界をその様にしたか」
「石に変え海に沈めた」
「そうしたか」
「そのクトゥルフに貴様等が勝てばな」  
 その時はというと。
「我等は人は神、力の全てを解放したその立場の者に勝つだけの力を備えている。
「そう判断するか」
「そうする」  
 実際にというのだ。
「その様にな」
「そして俺達がこの世界に迫る危機を潰すか」
「いや、それは他の者達を呼んでだ」
 その様にというのだ。
「世界の危機にあたらせる」
「そう考えているか」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「貴様等はクトゥルフを倒すとそのままそれぞれの浮島を治めていることだ」
「そうすればいいか」
「東のムーも西のアトランティスがな」 
 二つの浮島の名前か」
「そうだ、貴様等の浮島はムーでだ」
 この名前でというのだ。
「西の浮島はだ」
「アトランティスか」
「その名だ、このこともだ」
 まさにというの。
「覚えておくことだ」
「それではな」
 英雄も頷いて応えた。
「覚えておく」
「そうしてもらえられば我も有り難い」
「ではな」
「わかってもらえればいい、では我はだ」
 ナイアーラトホテップはあらためて言ってきた。
「これでだ」
「退散するか」
「そして次の戦いではだ」
「出ないか」
「決してな」
 今言った通りにというのだ。
「そうする」
「そのことは安心した、ではな」
「また機会があれば会おう」
「それではな」
 英雄も頷いて応えた、そうしてだった。
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