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レーヴァティン
第二百六十八話 神託が教えたことその十二

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「まさにな」
「その為か」
「我等はな」
「動かないか」
「この試練を乗り越えられるか」
「それでか」
「貴様等の相手はクトゥルフでな」
 それでというのだ。
「他の神々はだ」
「一切手を出さないか」
「我等もな」
「そうしてか」
「貴様等を見ている」 
 その様にしているというのだ。
「まさにな」
「俺達が世界を救うか」
「他の世界から来た人がな」
「この世界の者達でないか」
「この世界の者達ではだ」
 神は答えた。
「貴様等の強さに至るまで時がかかり過ぎる」
「レベル等がか」
「神霊の域に達するまではな」
 それこそとというのだ。
「相当な歳月を必要とする」
「そしてその歳月の間にか」
「寿命が来るからな」
 だからだというのだ。
「そうはだ」
「出来ないか」
「その通りだ」
 そうはというのだ。
「だが異なる世界から来た者達はだ」
「俺達だな」
「まさにな、異なる世界に移る中で我等の力を受けてな」
「神仏のか」
「そしてレベルが上がりな」
 そうしてというのだ。
「能力も上がりな、特技もだ」
「備えていくか」
「そうなってだ」
「元からこの世界にいる者より強くなるか」
「これはこの世界にいる者が貴様等の世界に行ってもだ」
 まさに逆の場合でもというのだ。
「同じだ」
「そうなのか」
「やはり我等の影響を受ける」
「別の世界に行く間に」
「世界は無限にある」
 ナイアーラトホテップは英雄にこのことも話した。
「貴様等の世界で言うパラレルワールドだ」
「それこそ数えきれないだけの世界があるか」
「人では把握しきれないまでにな」
 それ程多くというのだ。
「無量大数では利かぬ位にな」
「それだけあるか」
「そして人はその存在している世界から普通はだ」
「出られないか」
「出て他の世界に行くにはな」
 その為にはというのだ。
「何が必要か」
「神仏の力か」
「それによって行える、貴様等がこの世界にいるのは我等の導き故」
「そうだったのか」
「世界を行き来するの我等の力でだ」
「その影響を受けるからか」
「異なる世界から来た者はその世界の者達より遥かに大きな力を持っている」
 こう英雄に話した。
「だから貴様等はだ」
「ここまでの力を持っているのだな」
「そういうことだ」
 まさにという口調での言葉だった。
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