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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第八話 新たな出会いと学生生活   ★
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かのお姉さんの紹介だしな」
「へえ」
「それにしてもバニングスさんのおかげで助かったよ」
「アリサでいいわよ。なのはのことも名前で呼んでたみたいだし」
「ならそうさせてもらうよ」

 すずかとなのは、アリサの席は近いから俺となのはの小声での会話が聞こえていたみたいだ。

「でもこれから大変よ。すずかもなのはも男子から人気が高いから」
「アリサちゃん!」
「そ、そんなことないよ」

 アリサの言葉になのはもすずかも驚いた顔をするが、まあ当然のことだろう。
 穂群原に通っていた時に、遠坂と桜の二人と一緒に登校した時など凄まじかったの一言だ。
 なにせ学校の男子という男子が俺の命を狙って学校全体での鬼ごっことなったのだ。
 さすがに小学校ではありえない……と思いたいが

「アリサの言う事ももっともだが、アリサだって可愛いから人気あるだろ?」
「え? あう……」

 ん? アリサの顔が一気真っ赤だが大丈夫だろうか?
 アリサのそばに寄り、額をくっつける。

「「「なっ!」」」

 三人が固まって何やら口をパクパクさせているが、今は放置。
 少し熱いかな?

「な、なにしてんのよ!」
「なにって、顔が赤いから熱を計っただけだが?
 少し熱いが大丈夫か?」

 俺の言葉になにやらなのは達が集まってひそひそと話をし始めた。

「ねえ、士郎君って」
「うん。たぶん恭也さんと同じだと思うよ」
「っていうかそれ以上でしょ!」

 よく聞こえないので俺としては首をかしげるばかりであったが、無事に昼休みは終わりを迎えた。
 で四人で教室に戻るとそこは異界であった。

「「「「「「「「「「「え〜み〜や〜!!!!」」」」」」」」」」」

 幽鬼のような虚ろな瞳をして、身体がゆらゆらと揺らしながら俺の方に集まってくる者達。
 そして、俺の名を怨念を込め呼ぶ声。
 忘れるはずがない。
 その姿、その声、穂群原での鬼ごっこの時に男子の姿と声そのもの。

「っ!」

 弁当箱を自身の机に放り投げ、全速でその場で反転。
 一気に体勢を低くし、初速から最高速で駆ける。

「「「「「「「「「「「え〜み〜や〜!!!!」」」」」」」」」」」

 だが教室の扉も幾人もの男子で塞がれている。
 逃げ場はない?
 まさか、逃げ場はまだある。
 空いている窓から教室から廊下に飛び出し、そのままの勢いで壁を蹴り、天井を駆け抜け、男子の包囲網から抜け出す。

「逃がすな!!」
「捕まえて吊るしあげろ!!」

 後ろからは小学生とは思えない叫びが聞こえてくる。
 あの幽鬼のような瞳で全速力で駆けてくる姿はまるで死徒のようだ。
 ってそんな呑気な事を考えている場合ではない。
 昼休みが終わ
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