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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第六話 協力関係   ★
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ない俺が遠坂達のそばにいていいのか迷った時もあった。
 だがイリヤはすぐに俺の迷いに気付き

「例え人じゃなくてもシロウはシロウだよ」

 ただ抱きしめてくれた。
 人である必要はない。ただ自身の心を失わなければそれは自分なのだ。

「すずかは誰かを殺したいと思うのか?」
「そんなことない!!」

 すずかが顔を上げ叫ぶ。それで十分なんだよ。
 その言葉に笑顔を見せる。

「なら、すずかが化け物のはずがない。忍さんだってもちろんそうだ。そうだろう?」

 その言葉に安心したのかすずかが泣き出してしまった。
 俺はそっと抱き寄せ、優しく、ゆっくりと頭を撫でる。

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 ただ優しく、安心させるように。

 それから五分程だろうか、すずかが落ち着くまでそうやっていた。
 もっともその直後、今の自分の状態を理解したのかすずかの顔が真っ赤になってしまった。
 だが顔を赤くしつつも服を離さないのでしばらくそのまま頭を撫ぜ続けることになった。

 しかし当主よ。
 その新しいおもちゃを見つけた、みたいに顔はどうにかならないものだろうか。
 内心ではため息を吐いていた。
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