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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第六話 協力関係   ★
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さん、ファリンさんは若干逃げ腰に自己紹介をしてくれた。

 余談だが、高町恭也さんが自己紹介の時の忍さんの目が怖かった。

「で衛宮君はいったい何者なの?」

 忍さんの雰囲気が変わる。
 さて、どう答えたものか。
 この屋敷の中には解析もしてみたが魔術の痕跡はない。

 そして、今のところ調べた限りではこの世界で魔術の痕跡は見つけることは出来ていない。
 現状の結論としては、この世界に魔術がない。
 または魔術師の数が元の世界よりかなり少ないかのどちらかという仮説しかない。

 仮に魔術師が元の世界より少ないのであれば裏に何らかの繋がりがなければ知り得るのは困難である。
 そういう意味であれば、この月村家は防衛の為であろう庭に設置されたモノから見ても裏に何らかのツテがあるのは確実だ。
 ならば

「魔術、魔法、根源、時計塔、埋葬機関、真祖、死徒、いずれかに聞き覚えは?」

 多少危険ではあるがこちらの情報を少し与える。
 聞き覚えがあれば魔術師が存在するだろうし、知らなければ本当に少人数で出会う事はほぼ無いと考えていいだろう。

 俺の言葉に忍さん達は少しだけ顔を見合わせて

「魔法や魔術は本とかでなら、時計塔はイギリスのアレでしょう。あとは聞いたことがないわ」

 俺の質問の意図がわからなかったのか不思議そうな顔をしつつ、答えた。
 なるほど。
 どうやら裏の方でも魔術の存在が知られていない。

 これだけの屋敷を持ち、裏へのパイプがありどれも聞いたことがないとなると魔術師が存在しない可能性も高い。
 そうならば俺にとっては幸いでもある。

 これなら交渉のために最低限ではあるが何者か明かしても問題は最小限だろう。

 しかしおかしなものだ。
 魔術師が存在しないの可能性があるというのに世界は魔術を認めている。
 もっともそれがなければ魔術が使えないのだが

「私は魔術師。魔術という神秘を行使する者だ」

 正しくは魔術使いなのだが区別を説明するのも手間なので魔術師としてまとめておく。
 俺の言葉があまりにも予想外だったのか、その場にいた全員が固まる。
 忍さんはどこか納得したのように眼を閉じ、息を吐き

「私達、月村は吸血鬼、夜の一族です」

 静かに言葉を紡いだ。
 と同時に恭也さんと美由希さんが軽く腰を上げる。
 どうやら俺の視線が無意識のうちに強くなっていたようだ。
 それにしても吸血鬼か。
 だが真祖はもちろん死徒のことも知らなかった。

「魔術師ではなく吸血鬼か。日光などは大丈夫なのか。それに血を吸った人はどうなる?」
「日光を浴びても別に問題はないわ。
 確かに血は飲むけど人から吸ったとしても少し貧血になる程度よ。
 間違っても
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