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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第四話 新たな住処
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街を抜けて、図書館に向かう。
これが当初の目的だったのだが、その前にすることができた。
理由は簡単。
俺のあまりの恰好に誰かが通報したのか、警察に呼びとめられたのだ。
だが自身を証明する物を持っているはずもないので暗示を使いやり過ごした。
その後は路地裏を使い、目立たないように移動し、再び暗示を使い、魔力のこもっていない宝石を換金する。
そして、ズボンやシャツ等の当面の着替えと目立つ白髪を隠すために帽子を購入した。
死徒になり魔眼を持った事によりこういった暗示が簡単にできるのは助かる。
「しばらくはこれで大丈夫だな。次は」
そのあと不本意だがコンビニでおにぎりと飲み物を買い食べる。
本当なら手作りをしたいのだがそんな場所もない。
死徒なんだから食べなくても死にはしないが、空腹がそのまま吸血衝動に変わることがあるので腹に何か入れておく必要はある。
そんな事をしてせいで時間がかかり、昼前にようやく図書館に辿りついた。
まずは地図を使い日本における海鳴市の位置を把握する。
その後、冬木をはじめとする日本の霊地を調べてみるが
「……冬木はないか」
冬木は存在せず、その他の霊地も存在していなかった。
だがこの図書館に辿りつくまでの間に多少ではあるが霊脈を感じることは出来た。
つまりは海鳴市の中に遠坂の土地には及ばなくても、それなりの霊地がある可能性も否定できない。
その後、国内外問わず過去の新聞や事件を調べ、読み漁ってみるも魔術が関与したような事件、事故は見つけることができなかった。
図書館が閉館時間になったので、図書館を出て、歩きながらこれからの事を思考する。
当面は図書館に通って一日では調べきれなかった事件事故の資料に目を通す。
それと同時に海鳴市の霊地を散策するのが一番だろう。
それにいい物件もちょうど見つけた。
図書館を出た後に、俺が向かっていたのは図書館のすぐそばを通る太い霊脈の先。
それなりの太さがあったから霊地にたどり着くと予想したのだ。
そして、辿りついたのは街から少し離れたところ。
周りに家もなく、辺りには木々も多く残っている。
さすがに遠坂の土地には及ばないものの予想以上の霊地だ。
そして、そこには見覚えのある洋館が建っていた。
「見覚えのあるというよりほとんど遠坂の洋館と同じ造りだな」
これならば文句のつけようもない。
洋館には人の気配もないし、解析をしてもトラップの類も見当たらない。
と雑草の中にボロボロの看板があった。
「一応売り家か。念のために調べておくか」
看板に書かれた不動産会社を記憶し、街に戻る。
交番で道を尋ねて不動産会社を見つけ出し、家の事を尋
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