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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第四話 新たな住処
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い。
 裏の世界のコネもないものだから海鳴市以外の情報も限られてくる。
 これでは調べ物にも時間がかかりそうだ。
 そんなことを考えつつ、夕飯の買い物をして家に戻ってくる。
 と家の扉の前に白い封筒が置かれていた。

「そういえば郵便受けを用意してなかったな」

 白い封筒よりそんな事を気にしつつ、封筒を解析する。
 特に怪しげなものは混入してはいない。
 魔術的な痕跡もない。
 結界が働かなかったという事はこれを持ってきた人物は敵意を抱いてはいない。
 家の中に入り、封を開ける。
 封筒の中には便箋が一枚入っており、書かれていたのは

「今週の日曜、月村邸にお越しくださいますようお願い申し上げます……か」

 要するに月村邸への招待状だった。
 最近、俺の周りをいろいろ嗅ぎまわっているのがいたが月村家の者か。
 だがいくら調べても俺の正体が割れない。
 さすがにしびれを切らしてアクションを起こすことにした、といったところだろう。
 こちらとしてもどうやって接触するべきか考えていたところだ。
 この招待、受けさせてもらうとしよう。
 だが準備するものがある。
 もっとも時間はまだあるからそれまでに準備できるだろう。

 というわけで赤竜布を投影し、裁縫を行っていく。
 今まで使ってきた赤竜布は将来のことを考えて残しておく。
 そして、今の肉体に合うサイズの外套を作り、余った布で暇つぶしがてら髪と口元を隠すフードを作っていく。
 ついでなので今回は着ては行かないが今の体にあう黒のズボンとシャツ、手袋、ブーツを購入する。
 本来、戦闘時に手袋をつけたりはしないのだが正体を隠すのに便利だから用意だけはしておく。
 それらを全て戦闘用に改造し、着々と準備していった。
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