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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第四話 新たな住処
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含めおよそ二十。
 面倒事にならないことを願いたいものだ。
 踵を返し、帰路につく。

 だが俺の願いも虚しく、すぐに俺の背後を一定の距離を保ち、ついて来る者がいた。
 家についても特にアクションはなかったが、内心ため息をついていた。




side 忍

 部屋で恭也とのんびりとお茶を楽しんでいる時

「妙な子供がいるのですが」

 ノエルが困惑したような表情を浮かべ、部屋に入ってくる。
 ノエルの言葉に恭也と頷きあい、共に監視室に向かう。
 そして、その少年を確認する。
 ジーンズに黒の長袖のシャツを着て、帽子をかぶっている少年。
 年の頃は背丈から見て、すずかと同じぐらいかしら。
 パッと見は門から月村の屋敷を見ているようにしか見えない。
 だけど

「ただの子供っていうわけじゃなさそうね」

 立ち方が違う。
 明らかに素人ではない。

「それに全ての監視カメラに気づいてるな。さっき視線を動かして確認してた」

 恭也の言葉に驚くばかりだ。
 あからさまに設置している監視カメラは五台。
 それ以外はすべてカモフラージュしており、並の実力では見つけ出せるものではない。
 それをあっさり見破り、この屋敷のことを見ているという事は

「……敵なのかしら?」
「さすがにそれはわからないが、少しつけてみる。俺も気になるしな」

 踵を返した少年を追って恭也が外に駆ける。

 そして、しばらくして恭也が戻ってきて少年が住む場所は判明した。
 判明したのだけど

「……元空き家……ね」
「だな」

 恭也がたどり着いた家というか洋館を調べたら完全に空き家。
 いえ、正確には二週間程前までは空き家だった物件。
 だけど二週間程前にいきなり相続人が現れ、書類はその人に渡っている。
 だがその書類の受け渡しの経緯が明らかに不自然だ。
 今まで管理していた不動産会社には書類の受け渡しや管理費支払いの記録は残っている。
 だけど実際に受け渡しを行った人物の人相などは誰ひとり覚えていない。
 そして、その家の所有者が『藤村雷画』
 一応、確認したがそのような人物は過去百年には存在しなかった。
 だけどそれで書類は通っているし、少年が住んでるのも事実。
 しかし少年の情報は一切ない。
 いや、正しくは出てこない。

「……なんなのよ、これは」

 私の言葉に恭也もノエルもなんと反応すればいいか迷ってようだ。
 どちらにしても一度会う必要はあるでしょうね。
 そんな事を思いつつ私はため息をついた。




side 士郎

 霊地が見つかったので、それ以降はこの街の中で魔術の痕跡を探している。
 もっとも今まで特に痕跡が見つかったことはな
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