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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第四話 新たな住処
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ねてみる。
勿論、子供がそんな事をいきなり尋ねても教えてくれるはずはないのでまた暗示を使わせてもらった。
不動産屋の話によると前の持ち主が亡くなり相続人もいない上にいろいろといわくがあり買い手も決まっていないらしい。
本音でいえばこの土地は拠点としては申し分がない。
借りるなり買うなりしたいのだが換金した金額ではとても足りるはずもないし、身分書もない。
そういうわけで内心で謝りつつ、もともと俺がこの屋敷の相続人であるように暗示をかける。
そして書類一式全てを貰いうけた。
その際ここ十年の管理費用もすでに払っていると暗示をかけたので購入費は0円である。
「……俺もこれで犯罪者だな」
この場合、詐欺になるのだろうか……気にするのはやめよう。
そんなわけで郊外の空き家を自身の家として住み始める。
中に入って驚いたのが家の間取りも遠坂の家とよく似ている。
さらにありがたい事に大きな振子時計など放置されている家具もある。
少し手を加えてればすぐに使えそうだ。
それにこのレベルの霊地なら結界などの準備もすぐにできる。
それから一週間ほどは午前中に図書館で調べ物をして、午後からは家の大掃除と結界等の準備を着々と進めていくことにした。
であっという間に十日経ったのだが、結構いい感じというか予想以上である。
「あと一つほしいものがあるが、これでとりあえずは十分か」
冷蔵庫やテレビなど必要な家電もリサイクルショップなどから故障品を貰い、自分で修理して揃えた。
結界も十分なモノが用意できた。
後は鍛冶場があれば工房としても機能し始める。
さすがに鍛冶場はこれからだろう。
それにこの家、台所に遠坂の家にもなかった石窯があった。
これならば家で自家製のパンも焼ける。
そう考えると本当にいい物件だ。
ただで貰った不動産会社には申し訳ないが
それから、俺は改めて海鳴市の他の霊地を調べ始めた。
これだけの土地ならば魔術師がいてもおかしくはない。
そして、調べて判明した海鳴市の主な霊地は三つ。
一つ目は今俺が住んでいる土地。
二つ目は神社。
もっともこの神社は霊地とはいえ柳洞寺程ではない。
もちろん周りが結界で覆われていることもない。
そして三つ目が海鳴市外れにある最大の霊地。
その霊地には俺が住んでいる洋館より遙かにでかい屋敷が建っており、その屋敷の所有者が
「……月村か」
これだけの霊地の上に屋敷を構えているのだ。
この屋敷の主に関しても少し調べる必要はあるか。
屋敷を見ながら色々と思案するが、少し迂闊だったかもしれない。
監視カメラがこっちをじっと見ている。
カモフラージュしたものも
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