1章「新しい旅先」
8話「カゲギシ砂丘 綺麗な砂の主」
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「あぁ、強い」
すると、今度はヒョウリが聞いてきた。
「つまり、犯人は他所者ですね?」
「そう。他所からやって来て、人間に対して凄く警戒感を持つ、強いポケモンが住み着いてしまったようだ。それが、分かってから、私は一体どうしたらいいか。砂丘を観察しながら、ずっと対策を考えている所なのだ」
「それで、今日は偶然、俺たちに出会ったと」
「あぁ」
「そうでしたか。ところで、そんなに危険ならなぜ、砂丘を閉鎖しないですか?」
ヒョウリの質問に、ヤマカは申し訳ない顔で答える。
「一応、ここの観光スポットであるが、同時に私有地でもない。一応、町と私が責任者として、管理はしているが自然の場所であり、野生ポケモンが多数いるここをそう簡単に閉鎖は出来ないんだよ。それに、今この対応をしているのが私だけでねぇ。申し訳ない」
それを聞いて、サトシはヤマカに聞いた。
「え?ヤマカさん、お一人で、やられてるんですか?町の人は?」
「実は、町は今忙しい次期で、こちらに手を貸す人材も限られておるのだ。それに、協力を頼もうと思っていた腕利きのトレーナー達も入院中。わし、一人しかいないのだ」
そう悩んでいるヤマカの顔を見てサトシは、何かを決めた顔をして話しかける。
「ヤマカさん」
「ん?」
「俺達も協力します」
「「え?」」
その言葉に一番反応をしたのは、ヒョウリとマナオだった。
「え?いいのかい?」
サトシの言葉を聞いたヤマカは、喜んだ顔をする。
「はい」
サトシが、そう返事をした瞬間、ヒョウリがサトシの前に立った。
「おい、ちょい待て」
「なんだよ」
「ちょっと、来い」
ヒョウリは、サトシの腕を引っ張り、ヤマカから距離を取った。
「どうしたんだよ?」
突然の事に、サトシはヒョウリへ問うと、逆に彼から問われてしまった。
「サトシ。なんで、俺らがその調査に付き合わないといけなんだ?」
「だって、ヤマカさんや町の人が困ってるみたいだし、ほっとけ無いだろ。それに、マナオを助けてくれたお礼を」
そうサトシが答えると、ヒョウリは真顔で言った。
「おい、お人好し。よく聞け、立派な事を言っているお前に、親切心を持って言うぞ」
「・・・」
「第二の試練まであと9日、いや約8日半。フォルシティまで、最短でも約7日。途中、問題が起きたら、半日1日ロスタイム。そして、お前の本来の目的であるソウテン大会へ出場する為、たくさんのジム戦を巡らないといけない。OK?」
ヒョウリの説明を聞いて、サトシは少し押され気味に答える。
「わ、分かってるよ。・・・けど」
サトシが、
「私も、師匠に賛成です」
マナオが、話に入ってきた。それを聞いて、ヒョウリは呆れ顔で言う。
「・・・お前もかよ」
今度は、マナオへ向いて言う。
「あと9日で、フォルシティへ行か
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