1章「新しい旅先」
8話「カゲギシ砂丘 綺麗な砂の主」
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いた。
「コホッ、コホッ」
彼女の元に、近づいて来た男がいた。その男は、彼女の元に駆け寄ると、すぐさまに話しかけた。
「君、大丈夫かい?」
「は、はい」
マナオは、近づいた男性を見て、そう返事をする。
「そうか、良かった」
男は、彼女の無事な様子に安心したようで、にこやかになった。すると、先程マナオを助けたフワライドが、男の元に近寄った。
「おぉ、フワライド。ご苦労様」
男が、フワライドにそう言うのを見て、マナオは問いかけた。
「もしかして、そのフワライドは」
「あぁ、私のだ」
そう答えを聞いて、彼女は頭を下げて礼を言った。
「さ、先程は、ありがとうございました」
「いやいや、いいさ」
そこへ。無事に、(すなじごく)から脱出出来たサトシ達も漸くやって来た。
「マナオ」
「師匠」
彼女の無事に、安心する一同。そんな彼らを見て、男は話しかけた。
「君たちは、トレーナーかい?」
「はい」
「そうか。私は、この砂丘エリアを管理している者だ。ヤマカという」
ヤマカと名乗る男は、名前を言って挨拶をすると、サトシ達も名乗っていった。
「俺、サトシです。こっちは、相棒のピカチュウ」
「ヒョウリです」
「マナオです」
そんな彼らを、遠くから双眼鏡で見ている者達が居た。
「<ボリボリ、ボリボリ>。みふきたあよ、しゃりほーひ(見つけたわよ、ジャリボーイ)」
「あぁ。あむっ<ボリボリ>。ひゃはり、こほはんほうふほっとおおほふれたか(やっぱり、この観光スポットを訪れて来たか)」
「<ボリボリ>、ゴクン。予想通りにゃ」
前回、遠くへ吹き飛ばされていったロケット団の3人組だった。彼らは、遠くからサトシ達の様子を観察しながら、ボリボリと菓子を食って会話をしていた。
「ゴクン。けど、どうする。この砂丘で」
「ゴクン。どうするも何も、ピカチュウゲットに決まったでしょう」
「いや、それは分かってる。ただ」
「今、にゃー達にポケモンは、ソーナンスぐらいしか居ないにゃ」
「そう、それ。こないだ俺たちのレンタルポケモンは、期限が来たから返却しただろ」
「にゃー達だけじゃあ。あのジャリボーイとピカチュウならまだしも、他の暴力ジャリボーイに、ジャリガールの相手は難しいにゃ」
ここ最近、ロケット団がジャリボーイことサトシ達と遭遇し、ポケモンバトルをしたのは、2回だけ。その2回とも、レンタルポケモンと言われる貸し出し用の強いポケモンを使ってバトルをしていた。だが、今はそのレンタル期間が終了して返却してしまった。
「今、俺たちの小遣いじゃあ。また、レンタルするのは厳しいから、もう少し間を空けようと決めただろ」
「だから、今のにゃー達に、戦うのは難しいにゃ」
そう、コジロウとニャースは、ムサシに言うと、彼女から言葉を返された。
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