1章「新しい旅先」
8話「カゲギシ砂丘 綺麗な砂の主」
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サトシに釣られて、次々とポケモン達が脱出していく。
「よし、急げ」
ヒョウリは、サトシやポケモン達の元へ行く。
『ヤバイ、ピカチュウやポケモン達がぁ』
『くそ、そうはいかないにゃ』
再度捕まえようと、まだ埋まっていない上半身が回転し、吸引口のアームがサトシやポケモンへ向く。
「ヤバイ。みんな、走れ」
サトシは、それに気付き逃げるポケモン達へ警告する。
『ポチッとにゃ』
ニャースが再度、吸引しようと吸引ボタンを押す瞬間。
「ハッサム、バレットパンチ」
ヒョウリのハッサムは、右腕を光らせると、その吸引口を殴りつけ、アームをへし折ったのだ。
『にゃー、アームが折れたにゃ』
お陰で、ポケモン達はメカからドンドン離れて行った。
「カラァ」
「カラカラ、良かった」
「スナァ」
「デスナァ」
カラカラとスナバァは、マナオとシロデスナに無事に再会出来た。
『もう、何も出来ないにゃ』
『こうなったら、脱出するのよ』
『無理だ。足が埋まって逃げられない』
ロケット団は、最早打つ手無しと脱出を試みるが、下半身が砂に埋もれてキャタピラが動いても、移動出来ないでいた。
そのチャンスを、サトシ達は見逃さなかった。
「よし、出番だぞ。ピカチュウ!」
「ピィカァ!」
サトシは、ピカチュウと共にロケット団を撃退する準備に入る。
「10マンボルトだ!」
「ピィカァ」
続けて、ヒョウリもハッサムへ指示を出す。
「ハッサム、エアスラッシュ」
「ハッサム」
そんな彼らに合わせて、シロデスナも(シャドーボール)を共に、放とうとした。
「ヂューーー!」
「スナァ!」
「ハッサム!」
彼らのわざは見事に、ロケット団のメカへ命中し、爆発が起こった。そして、煙の中から、乗っていたロケット団達が、爆風の勢いで空へと飛び上がって出てきた。
「くそぉ〜。折角頑張って作ったのに」
「なんで、こうも簡単に壊れるのよぉ」
「短期間での設計製作は、凄く大変なんだぞ」
「そうにゃ。低予算で、頑張ってあんな素晴らしいメカを作ったのにゃ」
「ふん。結局、いつも通り壊れたら意味ないでしょ」
「それを言わないでほしいにゃ」
「あぁ、今日もなんだか」
「「「やな感じ〜〜〜!!!」」」
「ソーナンスゥ!」
そうして、ロケット団はまた本日も遠く彼方へと消えていった。
そんな飛んでいく彼らを、地上でサトシは眺めていた。
「どうして、あんな人達がいるんでしょうね」
マナオは、彼方へ飛んでいったロケット団を睨みながら、そう告げると隣に立つサトシは、苦笑いで答えた。
「あ、ははは。俺、ずっとあいつらに会ってきたけど、分からないや」
「さぁ。あんな恥さらしな連中、知らんし。どうでもいい」
ヒョウリは、飛んでいったロケット団に興味が無いようで、
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